幹事クリタのコーカイ日誌2023

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1月19日 ● 週刊朝日が休刊へ。

 週刊朝日が今年5月をもって休刊することになったそうです。日本最古の総合週刊誌として100年以上にわたり発行されてきて、1950年代には100万部以上を発行していた人気雑誌ですが、今では7万4千部だそうです。決して頑張れば維持できないというわけではないようですが、時代はもう雑誌ではないということなのでしょう。芸能ニュースはあまり扱わずお色気記事もなく、硬派な政治や経済、教育などの記事が中心で、司馬遼太郎「街道をゆく」や山藤章二「ブラック・アングル」「似顔絵塾」 などの人気連載を生みました。

 僕は実は高校生の頃から週刊朝日を長年読んでいました。最初に手を取ったのは大学合格者数ランキングを見たかったから。今でも報じている東大や京大などの高校別のランキングを読みたくて書店で立ち読みを始めました。自分の高校が全国で何位なのか、ライバル校に勝ったのか負けたのかに興味がありました。また当時は東大全合格者の氏名を高校別に掲載していました。知り合いの名前が載っているということもあって、その号を買ったのが最初です。

 ただせっかく買ったので受験記事以外にも読んでみたら意外にも面白くて、特に山藤章二の「ブラック・アングル」は印象的でした。大学生になってからは毎週買うようになり、宮崎美子が世に出るきっかけになった篠山紀信撮影の表紙もよく覚えています。多分20年くらいはずっと読んでいたと思います。「似顔絵塾」の山藤章二のサイン入り文庫本を持っていますから、その頃まではファンだったのでしょう。

 今や雑誌は週刊朝日に限らず完全に斜陽産業になってしまいました。部数も落ち込み広告収入も減る一方です。ニュースのニーズが失われたわけではないですが、お金を払ってニュースを読むという感覚がネットに親しんでいる世代には薄れてきているのではないかと思います。僕はamazonで読み放題で読める雑誌を読んでいますが、これも月1000円ほど払っているとは言え、タダに近い感覚です。それ以前はコメダに行って文春やポストを読んでいました。

 これで我々オジサンをターゲットにしているメジャーな総合週刊誌は「サンデー毎日」「週刊文春」「週刊新潮」「週刊現代」「週刊ポスト」くらいでしょうか。文春がひとり勝ちという印象です。次に危ういのはやはり朝日のライバルの毎日かなと思いますが、何とか長生きして欲しいと願っています。



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