幹事クリタのコーカイ日誌2022

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12月2日 ● 3分間での劇的逆転勝利。

 僕にとっては深夜ですが恐らく世間的には早朝の午前4時からキックオフされたスペイン戦。日本は引き分けでもグループリーグ2位に入る可能性はゼロではありませんでしたが、それはドイツとコスタリカが引き分けになった場合なので、基本的にはスペインに勝利するしかないという状況。恐らく世界中のサッカーファンが「スペインだろうな」と思っていただろうと思います。特に前半に1点スペインが先制した試合展開を見ていたら、それはほぼ確定とさえ思えました。

 しかし日本はドイツ戦と同じ戦略的選手交代から劇的な逆転劇を見せました。同点ゴールは伊東純也の思い切った守備と、それを拾った堂安の見事なミドルシュートでした。ドイツ戦に続く同点ゴールを決めた堂安を見て、もしかしたらまた同じ奇跡が起きるのかと、ここでスイッチが入ったファンも多かったでしょう。実際にピッチの選手たちもそう感じたのだろうと思います。わずか3分後に三苫のライン際からの折り返しを田中碧が体ごと押し込んで逆転。まさにドイツ戦の再現でした。

 その後はまた長時間スペインの攻撃を凌ぐ時間となりました。ボール支配率はスペインが80%を超えていました。それでもリードを守り切った日本の守備の堅さと身体を張り続けたメンタルの強さ。ドイツ戦に続くW杯優勝経験国からの勝利は、もはや「奇跡」ではない実力だということを示したと思います。だったらコスタリカ戦はなんだったんだとなりますが、まだそこが日本がサッカー「強豪国」としての経験値の足りなさなのでしょう。こういう経験を積んでいくからこそ強豪国になるのですから。

 当初グループEは日本国内だけで「死のグループ」と言っている向きもありましたが、客観的に見ればスペインとドイツの2強が抜けている波乱が起きないグループだと思われていました。ところが日本が掻きまわしたせいで、一時期は日本1位コスタリカ2位となってスペインとドイツが揃って決勝トーナメント進出を逃しそうなタイミングすらありました。終わってみれば日本が勝点6、スペインとドイツが4で並び、コスタリカが3と、まさに「死のグループ」と呼ぶに相応しい接戦でした。

 これで悲願のベスト8まであと1勝。次の相手は前回準優勝のクロアチアです。もちろんまた格上の相手ではありますが、スペインやドイツに比べたらまだ互角に戦える可能性が高いです。ただコスタリカ戦同様に少しでも「受けて立つ」ようなことがあるとまたやられかねません。あくまでもチャレンジャーの姿勢で持ち味を生かした攻撃的な守備とカウンターからスピードのある攻撃を続けてもらいたいところです。クロアチアに勝てば次は恐らくブラジル。そこまでは見たいと願っています。



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