幹事クリタのコーカイ日誌2022

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11月30日 ● 紅白改革試案。

 大晦日の紅白歌合戦が「国民的行事」ではなくなって久しくなりました。かつては視聴率60%台が当たり前だったのに、今では30%台です。僕の87歳の母は紅白のコア視聴者ですが、昨年の紅白を「全然知らない歌手ばかりでつまらなかったから早く寝た」と言っていました。今年の出場者はもっと知らない歌手ばかりですから、きっと9時にはテレビを消して寝てしまうことでしょう。

 紅白が国民的番組として成立しないのは、ヒット曲が世代で分断されて局地的になり多様化したからだというのはとっくの昔に言われていることですが、さらに今年の出場者を見ると韓国とジャニーズ頼りになっていて、中年も男性も捨てて若い女性受けだけを狙っているとしか思えません。これまで紅白を愛してきた母のような高齢者層を完全に切り捨てにかかっていますが、紅白視聴習慣がないどころか、そもそもテレビを見なくなっている若い世代が、あんなタラタラとした番組を長時間熱心に見るとはとても思えません。せいぜい「推し」が出る時間帯だけつまみ食いするくらいのものでしょう。

 僕のようにメタ的にこうした番組を見る物好きな人間は多くありませんから、今年のある意味「尖った」選出の出場者を見る限り、視聴率は過去最低を記録しても不思議ではないんじゃないかと心配になるぐらいです。IVE、ウタ、Aimer、LE SSERAFIM、Saucy Dog、JO1、Vaundy、BE:FIRST。これ全部出す必要ありますかね?80代どころか40代でも「知らない」率がかなり高いと思います。なんだか選んだ側が「よく知ってるだろ?」みたいなドヤ顔をしているように感じます。

 紅白を復活させるには、こうした「いまきてる」とか「来年きそう」というような新進アーティスを出場させるのではなく、むしろ厳選に厳選を重ねて「出て当然」と思えるようなビッグアーティストだけしか出られないというプレミアム化を図るべきではないかと思います。かつての「ついに紅白に出られた」という感動を甦らせて、「一流の保証書」になるようにしてみてはどうかと思います。そのためには放送時間を2時間半くらいに短縮して、出場アーティストを全部で16組限定くらいに絞り込み、たっぷりとステージを見せれば「さすがNHK」となりそうな気がします。若者に媚びて自ら「格」を落とすようなことはしない方が良いです。

 そうなれば今は敬遠しているビッグアーティストももう少し興味を持って出てくれるようになると思います。あと男女で分ける「紅白」は時代にそぐわないので、出身地など地域で分ける方がチーム感は出るし良いと思います。甲子園大会がなんだかんだ言っても人気があるのは、やはり各地の代表という枠組みが受けているからです。「東西」でも良いですが、もう少し細分化して4地区程度(東日本、中日本、西日本、海外とか)にして、それぞれの代表を4組くらいずつ選ぶとかではどうでしょう?あと毎年同じアーティストが同じ歌を歌うのはつまらないので、2年連続で出たら必ず次の年は休むとかして、入れ替えを図るのもありかなと思います。



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