幹事クリタのコーカイ日誌2022

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11月24日 ● 豊昇龍と王鵬。

 一年の締め括りの場所となる九州場所。横綱照ノ富士が休場し大関以下の力が拮抗している中で優勝争いを繰り広げているのが関脇豊昇龍と前頭13枚目王鵬の同学年の若手ライバルです。1敗でトップを走る豊昇龍と2敗で追う王鵬が直接対決した注目の今日の一番。互角の立ち合いから豊昇龍が押し込んだかに思えましたが、王鵬がうまく身体をさばいてはたき込みました。豊昇龍が優勝を意識して硬くなったのか、ちょっと焦りが見える相撲でした。これで2敗で豊昇龍、王鵬と元大関の高安が並び、さらに3敗で大関貴景勝、平幕の阿炎と輝が追う展開になりました。

 明日の13日目には阿炎と輝の3敗同士の対決があり、さらに2敗同士の高安と王鵬、3敗貴景勝と2敗豊昇龍と、優勝争いに残れるか脱落するかの注目の取組が組まれています。トーナメント戦なら準々決勝に相当するような理想的な割になりました。特に高安と王鵬、貴景勝と豊昇龍は、どちらも実力者と期待の若手の新旧対決。まさに見逃せない一日となりそうです。

 今の大相撲は長らく続いた停滞期からようやく若い力士たちが台頭してきたところだと言って良いでしょう。それを引っ張る23歳の豊昇龍、22歳の王鵬、そして24歳の琴ノ若はいずれも朝青龍の甥、大鵬の孫、琴桜の孫というかつての横綱の係累です。この3人を中心に23歳の琴勝峰、幕尻で勝ち越した22歳の平戸海 、負け越しはしましたが20歳の新入幕の熱海富士など20代前半の若手が来年はどんどん番付を上げてきそうです。今年は年6場所全てで優勝力士が違うという珍しい年になることが確定していますが、これも世代交代の過渡期だと考えれば楽しみなことだと思います。



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