幹事クリタのコーカイ日誌2022

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11月3日 ● 真面目な人は幹事に向かない。

 長年テニスサークルや同窓会の幹事をやってきて思うことですが、幹事をやる人は真面目じゃないと務まらないですが、真面目過ぎる人もあまり向いていないということです。幹事に求められるのは、責任感があり、時間をきちんと守り、お金に対して厳格かつ正確なこと、先回りして気を遣い抜けや漏れがないようにできること、そしてなるべく私情を交えず公平なことなどです。当然人間としていい加減だったりアバウトだったりする人は向いていません。真面目な方が良いに決まっています。

 ただ、1回きりの幹事なら真面目なだけでも何とか務まりますが、長年ずっと続けていくとなると、それだけでは行き詰ります。幹事がいくら真面目にきちんとやっても、単に参加するだけの人はそこまで真剣に考えていてはくれないからです。もちろん彼らには責任感なんてないですし、時間を守らないどころか約束自体を守らないこともしばしばあります。ドタキャンは必ず起きますし、ちゃんと聞いていないので事前のお願い事や要望はたいてい忘れるし、適当に自分の都合の良いように解釈して勝手なことをします。

 そのたびに幹事は振り回され対応させられるわけですが、それについても感謝するどころか悪かったとさえ思っていない場合も多く、幹事だから当然やってくれるだろうと考えている連中がたくさんいます。幹事がボランティアであることを忘れているか、そもそも認識していないので、まるで顧客とスタッフのような関係だと勘違いしているとんでもない奴までいます。

 こういう目に遭うと、真面目な人ほど我慢ができません。そもそも真面目な人は相手にも同じように真面目であることを求めがちです。仮に頭では理解していても、実際に理不尽にいい加減な人間に振り回されると感情が抑えきれなくなります。結果として「もう二度とやらない」と切れてしまいます。そういう事例を多く見てきました。せっかく損な幹事役を引き受けてくれたのに感謝されるどころか酷い目に遭って可哀想だなと同情してしまいます。

 幹事に必要なのは真面目で細心な部分と同時に鷹揚で大雑把なところです。僕も昔は結構ブチ切れてましたが、サークルの幹事を36年、高校の同窓会の幹事を23年もやっていると随分と慣れました。もちろん腹立たしいことは相変わらず多いのですが、ひとりで腹を立てているのは精神衛生にかなり悪いので、受け流した方が自分のためです。もちろんいい加減なことをする人間はチェックしてブラックリストに載せておきます。そういう人間は必ず繰り返すので自衛策は必要です。人間、一度失った信頼はおいそれと取り戻せないことは覚悟しておいた方が良いと思います。



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