幹事クリタのコーカイ日誌2022

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8月13日 ● 内閣改造と支持率。

 大抵の場合、内閣を改造すれば支持率は上がります。フレッシュでかつ最適な人事を発表すれば期待値が上がるに決まっています。ところが岸田内閣は改造したのに、支持率がさらに下がってしまいました。これは期待できない人事を行ったという証拠です。今回の場合、もっとも期待されていたのは「旧統一教会との縁を切る」ことだったはず。ところが、旧統一教会との関連を認めた閣僚を外したのに、残った閣僚や新しく入った閣僚も次々と旧統一教会との関連を見つけられてしまったのでは、それは期待外れだと思われても仕方ありません。

 こうなった原因は当然岸田首相の対応に問題があるからです。自民党として旧統一教会との関係を断ち切るとはっきり宣言し、きちんと首相自らリーダーシップを取って進めていけば良かったのに、まるで他人事のような顔をして個々の議員が適切に対応をしてくれ、と丸投げしていては、本気でやる気があるのかと疑われても仕方ありません。トップにもっとも求められているのはリーダーとしての資質と責任感です。何も自分はせずに下に丸投げしているだけのリーダーは一般企業でも嫌われ無能と謗られるだけです。

 問題は旧統一教会に限りません。コロナ対策も喫緊の課題です。第7波は過去を大きく上回る感染者数を出していて、医療機関もかなり逼迫しています。それなのに岸田首相からは特段のメッセージも出てこなければ具体的な対策もありません。傍観しているだけです。そのうち収まるんじゃないのかなぁという態度にしか見えません。物価上昇についても同様。給料が上がらず物価だけが上がる「悪いインフレ」が進行しているのに、具体策が出てくるどころか、黒田日銀総裁に任せて他人事のような顔をしています。

 それでいて安倍元首相の国葬だけには妙に力が入っています。国葬をしたいのは、同期の「安倍ちゃん」が大好きだからではもちろんなく華やかな「国葬外交」を披露してポイントを稼ぎたいんだろうと見透かされています。しかしそこにもしプーチンや習近平やトランプや蔡英文がやってきたら、岸田は上手く応対できるのでしょうか?下手なことを言えば、ますます関係はこじれます。みんなが仲の良い国家の代表ばかりではないのです。国葬だからと岸田の顔を立ててくれるとも限りません。利害が対立している国との交渉で日本の利益を損なわず臨機応変に立ち回れるような気がしません。

 「検討使」と呼ばれて何もここまでしてこなかったから支持率が下がらなかったと言われていますが、それももう限界でしょう。支持率を上げたかったら、早く確実に成果が出る仕事をして欲しいです。



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