幹事クリタのコーカイ日誌2022

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7月26日 ● オールスター戦をスルー。

  今日からプロ野球のオールスター戦が始まりましたが、1秒も見ませんでした。子どもの頃はあんなにも楽しみにしていた「夢の球宴」でしたが、今年のオールスター戦の価値は50年前の10分の1以下にしか感じません。というか、オールスター戦よりも通常のペナントレースの試合を見たいです。単なるエキジビションマッチよりも公式戦の方が真剣プレーで見ていて面白いからです。

 オールスター戦の価値が大幅下落した要因はいくつもあります。何といっても交流戦があることで、セパの選手の対決に希少価値が薄れたことが一番の理由です。本来対戦しない選手同士の対決が見たいというファンの欲望が生み出したオールスター戦なのですから、佐々木と村上の対決とか、菅野と柳田の対決とか言われても今さらです。

 さらに「オールスター」の名前に相応しいスター選手が減ったことも魅力を失わせている大きな要因です。今年はコロナで辞退した選手が特に多いので余計にそう感じますが、それ以前にメジャーリーグに本当のスター選手が多く流出してしまっていることも一因でしょう。日本人ナンバー1の投手も打者も出ないのに何がオールスターだと感じてしまいます。

 またかつてのオールスター戦でワクワクしたのは日頃ではあり得ない球団を超えた豪華な打線を見られたことです。僕の子どもの頃なら1番柴田・2番高木・3番王・4番長嶋・5番田淵・6番山本浩・7番若松みたいなドリーム打線に鈴木啓、山田、村田、東尾といった強力投手陣が対峙していました。今は侍ジャパンが頻繁に編成されていて、「なんて豪華な打線だ」という感動がすっかり乏しくなってしまいました。

 最近は選手もオールスターに出るよりも休んで体調を整えたいという雰囲気を感じます。以前からアメリカのように1試合にしたらという提案はされていると思うのですが、興行的な面からでしょうか、なかなか実現しません。1試合だけなら出られる選手も限られるので「名誉」も高まるでしょうし、コンディション調整も楽でしょう。何より「有難味」が全然違ってきます。オールスター戦が曲がり角にきていることはNPB側もわかっていることでしょう。本当に「夢の球宴」だと感じられるような改革を早急にしてもらいたいです。



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