そう簡単にコロナは終わらないかもと思っていた通りの展開になってきてしまいました。５日の新規感染者数は3万6189人。島根、愛媛、熊本の３県では過去最多を更新したそうです。東京で5302人、大阪4523人。島根の755人というのは県の人口がわずか66万人であることを考えると、かなり率が高いことがわかります。愛知県も2481人で大村知事は「第７波に入った」と会見で危機感を表しています。

　僕の周りでもコロナに感染した人は随分たくさんいます。家族、会社の同僚、テニス仲間、音楽関係など幅広く、感染ルートもわからないままですし、かなり気をつけていても、またワクチンを接種していても感染しています。ただ幸いなことに今のところ友人知人で重症になった人はおらず、症状が酷い人でも40℃くらいの発熱が数日続いたくらいでした。本人は「このまま死ぬのかと思った」と言っていましたが、それでも扱いとしては自宅療養の軽症者です。

　僕自身もまた娘もそうですが、感染した後の喉の違和感は後遺症として残っています。僕はさすがに感染後１年が過ぎたのでかなり軽くなりましたが、長い間ちょっとしたことで喉がイガイガとなって咳き込んでいました。娘はまだ３ヵ月くらいしか経過していないので、時々食事中などでもむせています。周りでも多かれ少なかれ何らかの後遺症が残っている人が多いようです。

　これだけ新規感染者数が増えていても、今のところそれを食い止めようとする動きは政府にありません。様々な規制は次々に解除されていて、コロナ前に戻そうという動きばかりですから、恐らくこのまま感染者は増加の一途を辿ることは間違いありません。ただ重症者数や死亡者数はそれほど増えていないし、病床使用率にも余裕があるうちは経済にブレーキをかけるよりは、新規感染者が増える方がトータルのリスクは低いという判断でしょう。これは政府だけではなく世の中全体がそういう方向になっているように思えます。このまま集団免疫を獲得するまでみんなで突っ走るという合意形成がなされているなら、あとは各自が自己判断でどこまで自衛するかだけです。