幹事クリタのコーカイ日誌2022

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6月8日 ● 気分はフェデラー。

 プロのテニスの試合を見ていると得点するパターンというのがあります。代表的なもののひとつとして、ワイドにサービスを打って相手をコート外に追い出しておいてオープンスペースを作ってダウンザラインにショットを決めるというパターンです。基本的な形ですがかなり効果的です。シングルスで良いサービスを持っている選手には鉄板の得点パターンでしょう。

 我々はダブルスが主体ですから、このパターンはそのままではちょっと使いにくいです。レシーバーをうまく外に追い出しても相手ペアがまだコート内にいますから、単純にオープンスペースができたとは言い難いからです。ワイドサービスで相手を外に追い出したら、自分の前衛のペアが甘いリターンをポーチに出て空いたセンターに決めるのが一番安全です。そしてレシーバーがきっちりとクロスに返してきたら自分がサービスダッシュしてボレーをセンターに決めるか、もしくは浅くなったリターンをセンターにアプローチショット打つかです。

 今夜のテニスではデュースサイドからのワイドサービスの調子が良く、何本か良いサービスが決まりました。プロを相手にした1本目のワイドサービスはうまく逆を突けたようで、そのままサービスポイントになりました。2本目はさすがにクロスに返されましたが、ショートクロスが浅く返ってきたので、前に踏み込んでポール回し気味にダウンザラインに打って相手前衛の横を抜いてエースになりました。通常サービスがワイドに入ってレシーバーが外に動くと、前衛はカバーのために少しセンターに寄ります。そこで空いたダウンザラインへのショットが有効になります。

 とか偉そうに書いていますが、これがいつも確実にできたらコーチクラスというか、全日本ベテランレベルです。それだけ精度高くワイドへのサービスがコントロールできれば良いですが、そうそう厳しいコースには決まりませんし、またポール回しなんて大抵ミスと紙一重のショットです。比較的自分としては得意なショットではありますが、それでも半分も成功しません。次に狙ってやってもサービスが甘くなって叩かれたり、ダウンザラインに打ってサイドアウトしたり前衛にボレーを決められたりするのがオチでしょう。

 ただ我々愛好家のテニスというのは、そういうチャレンジをして楽しい夢を見るためにやっているところが多分にあって、半分遊びのゲームなのに、ガチガチに守ってミスをしないショットばかりを選択して勝ちにいっても面白くもなんともありません。華麗(だと自分で思える)ショットが一発決まり、気分はフェデラーになって「あー今日は楽しかった」というのが良いところです。実際、そのショットが決まったゲームもきっちりプロに負けていますけど、そんなの関係ねぇ!です。



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