幹事クリタのコーカイ日誌2022

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5月29日 ● レジェンド武豊。

 今日は多くのスポーツのビッグマッチがありました。バスケットBリーグもラグビーのリーグワンもカーリングも日本一を決める戦いでした。それらの中で競馬の日本ダービーでドウデュースに騎乗した武豊がダービーレコードで勝ったことは、まさに「レジェンド」の名に相応しい偉業でした。自身が持つ史上最多記録を更新する6度目の戴冠も素晴らしいですし、53歳での史上最年長での勝利もまた大記録です。

 スポーツの世界にはレジェンドと呼ばれるアスリートが多くいます。しかし時としてそれはレジェンドの安売りではと思うような、そこそこのベテランをマスコミがそう称することも見受けられます。もちろんベテランに敬意を表していちいち誰もそこにツッコミを入れたりはしませんが、多分内心では「持ち上げ過ぎ」だと思っていたり、呼ばれた本人が居心地が悪いこともあるのではないかと思います。

 その点、武豊はまさにレジェンドの名に相応しい、記憶にも記録にも残る名ジョッキーです。デビュー時に新人最多勝記録を塗り替え、2年目でG1制覇、3年目でリーディングジョッキー、バブル期の競馬ブームの主役となり、オグリキャップの有馬記念でのラストランでの劇的勝利。日本人騎手による史上初の海外G1制覇、日本人として前人未到の海外通算100勝など国外での活躍。そして落馬事故からの低迷期を経てからの復活、前人未踏のJRA通算4000勝達成、そして50代になっても未だにこうしてトップで活躍を続けています。

 その競技の歴史の中で群を抜いたレベルの高さと、そのレベルを維持し続けた時間の長さを兼ね備えたナンバー1こそが「レジェンド」と呼ぶに相応しいとするのなら、武豊クラスのレジェンドは本当に数少ないことでしょう。パッと思いつくのはイチローですが、現役では将棋の羽生善治くらいでしょうか。レジェンドが代名詞のジャンプの葛西紀明ですらも武豊ほどの圧倒的活躍を見せ続けたわけではありません。

 武豊の騎手としての活躍があとどれくらい続くのかわかりませんが、そう先は長くないことでしょう。今のうちにしっかり記憶に焼き付けておきたいと思います。



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