幹事クリタのコーカイ日誌2022

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5月18日 ● 年齢は相対的なもの。

 僕のテニスサークルは1986年に創設したのですでに37年目に突入しています。これだけ長くやっていれば参加メンバーも随分と入れ替わってはいるのですが、基本的には徐々に高齢化が進んでいます。今は上は60代前半から下は中学生までいますが、主力は40〜50代です。30代はまだそこそこいるものの20代は本当に少なくなりました。なので毎回の参加者で「若手」と呼ばれるのは40歳以下、時には40代半ばまで若手扱いされています。

 サークル創設当時はメンバー全員が20代でした。当時サークルの会則に20代限定としていたくらいです。この会則は自分も含めてメンバーがどんどん30代になっていくことに気づいてすぐに廃止しましたが、当時の自分たちにとって30代というのは「おじさんおばさん」だと思っていたことの証拠です。それが今や60代がどんどん増えていき近々50歳以下が若手扱いになりそうな状況です。時代は変わります。

 新入社員の頃、アラサーの女性は自分の恋愛対象に含まれない「おばさん」だと思っていました。その頃、会社の先輩が21歳の女性と結婚して周りの先輩たちが「驚くほど若い女性」だと興奮していましたが、僕はまだ22歳だったので「どこが?」と思ったのを未だに覚えています。逆に今の僕の年齢になるとアラサーはもちろんアラフォーだって「若い女の子」に見えます。ハタチ前後なんてまだ子どもにしか見えません。還暦を過ぎたのですから年齢差を考えれば当たり前の話ですが、それほど年齢というのは相対的な尺度に過ぎないのです。

 はっきりとした数字で表されるため年齢は絶対的なものだと思われがちですが、自分が他に誰もいない無人島で暮らしていたら年齢なんてものは必要ありません。社会の中で暮らしていく時に他人と比較するための尺度として年齢があるだけです。性別や人種と同じように実際には年齢で括れないほど「個体差」は大きいです。60歳でもうヨレヨレの人もたくさんいますし、めちゃくちゃ元気な人もいます。かなりボケてしまっている人もいますが、冴えまくっている60歳だってもちろんいます。尊大で老害な60歳もいますが、謙虚で尊敬できる60歳もいるでしょう。

 つい便利なのですぐに年齢でグルーピングをしたりレッテル貼りをしがちですが、本当はきちんとその人自身の中身を見ないといけないなといつも心にピンで留めるようにしています。



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