幹事クリタのコーカイ日誌2022

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4月21日 ● 記録的な阪神の弱さ。

 阪神が最下位を独走しています。今日DeNAに逆転負けを喫して4連敗。なんとセ・リーグ5球団全てに同一カード3連敗を記録しました。ここまで3勝19敗1分、勝率は.136です。特に敵地では12戦全敗。弱いにもほどがあります。東京六大学の東大並みの弱さです。5位のDeNAが勝率5割に戻したことで、リーグの借金を阪神だけが背負っていることになりました。

 阪神は昔も弱かった時代がありました。かつては巨人のライバルと呼ばれていましたがそれは1970年代までの話。1985年に掛布、バース、岡田の活躍で日本一を達成しましたが、その後は「PL学園より弱い」と揶揄された時代が20年近くも続きました。フロントがケチで補強を怠っていた上に、いつも「お家騒動」があってチームがゴタゴタしていた時代です。

 当時とは違って今の阪神は戦力的にはそこそこ揃っています。だからこそ昨年も2位だったわけですし、今年も良い若手や中堅がいて決して他球団に見劣りしていません。それなのにここまで勝てないのは外国人があまり活躍していないということもありますが、何よりシーズン開幕前の矢野監督の退任発言が問題だったとしか思えません。

 シーズン終盤の監督交代の話題でも選手のモチベーションは下がると言われているのに、昨年2位で今年は優勝を狙うというシーズンなのに、スタート前に「俺はやめるから」と言われたら、そりゃ選手は出鼻を挫かれて白けてしまうでしょう。コーチ陣だって監督が交代するなら来季は自分の再就職先を探さなければと浮足立ちます。「優勝を狙わない」と宣言した新庄監督だって「何を考えているのか」と批判を浴びたくらいですから、矢野監督にいたっては論外です。

 こうなってくると、興味はどこまで負けるのかということになってきます。シーズン最多敗戦記録は1961年近鉄の103敗。セ・リーグでは1955年大洋の99敗。シーズン最低勝率は1958年近鉄と1955年大洋の.238。いずれも60年以上前の古い記録です。まだドラフト制度発足前でチームの戦力に大きな差があった時代ですから、近鉄や大洋のような弱小球団が大きく負け込むのも仕方ありません。先ほども書いたように今の阪神はそんなに戦力が劣っているわけではないですから、シーズンを通してここまで負けるとはさすがに思えませんが、さてどうなることでしょう。



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