幹事クリタのコーカイ日誌2022

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3月16日 ● カムカムの伏線回収ターン。

 いよいよ終盤に入った朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が一気にこれまでの伏線回収ターンに入ってきました。ジェットコースター朝ドラらしく、算太(濱田岳)が10年ぶりにひなた(川栄李奈)の前に姿を現したと思ったら、ダンス踊ってすぐに死んでしまうし、全然事情を明かさないで死んでしまうから、るい(深津絵里)たちは一家で30年ぶりに岡山に里帰りすることになります。今日は算太の死ぬ直前から始まって骨壺持って岡山の雉真家の前に着くまでわずか6分(しかもオープニング込み)という急展開でした。

 久しぶりに登場した勇は村上虹郎から目黒祐樹に、雪衣は岡田結実から多岐川裕美へと配役が変わりました。全員が老けメイクをするわけではないようです。相変わらず野球好きの勇。そして雪衣から算太が失踪した当時の事情を聞くるい。しかし肝心な安子(上白石萌音)とロバート(村雨辰剛)との関係はわからずじまい。いま安子がどうしているのかもまだ手がかりがありません。

 15分間で怒涛の展開でした。初回からずっと見続けてきた視聴者として続きが気になって仕方ありません。一番大きな伏線であるるいは安子に対する誤解を解き再会できるのか。そして錠一郎(オダギリジョー)の音楽復帰への道筋はどうなるのか。昨日オモチャのピアノを弾いたことでトランぺッターを諦めてピアニストになるのか、それとも回り道をしたことでまたトランペットが吹けるようになるのかも気になります。

 伏線回収ターンに入ったことで主役はまたひなたからるいへと逆戻りしました。恐らく今後はるいと安子の物語がメインになりそうな気配なので、もしかしたら安子まで主役が遡ることになるのかも。ただひなたと文四郎(本郷奏多)との仲が復活するのかも気になりますから、ヒロイン3人それぞれの物語が複層的に進んでいくのかも知れません。

 ここまで練り込まれた脚本の藤本有紀の手練れぶりが素晴らしいです。大河ドラマでは不評で低視聴率だった「平清盛」の脚本家ですが、僕はあの作品は好きでしたし面白かったと思っています。この「カムカムエヴリバディ」で脚本家としてさらに評価が高まりそうです。



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