幹事クリタのコーカイ日誌2021

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3月4日 ● 投資は負けて覚えるもの。

 僕が初めて株式投資をしたのは1997年のことですから既に四半世紀前になりました。それ以前にも証券会社に口座はありましたが、債券や投信だけで個別株を買ったのはJR東海の上場の時でした。この時は証券会社勤務のテニス仲間に誘われて新規公開のJR東海株を買ったら簡単に儲かってしまったので「なんてラッキーなんだ」と思ったのがきっかけになりました。

 その後は深く調べもせずに思いつきで「この会社良さそう」と思った銘柄を適当に小遣いの範囲で売買していただけで、儲かったり損したりを繰り返していました。あくまでも小遣い稼ぎくらいのつもりなのでトータルでプラスになっていれば問題ないという軽いスタンスでしたが、それがかえって幸いしたのかいい加減にやっている割にはそこそこプラスになっていました。

 痛い目に遭ったのはJR東海の上場から10年が過ぎた頃でした。2006年にマンションを買い替えて、翌年に証券会社の営業に勧められるままに前のマンションが売れたお金を投信に1000万円投じました。子どもたちが大学進学を控えていたので、5%の利回りでもあれば学費の足しにはなるなと浅はかな考えで投資をしてしまったのです。さらに200万円ほど個別株も購入しました。

 そして直後の2007年にサブプライムショック、2008年にリーマンショック。ご存知のように歴史に残る大暴落が起きて1000万円の投信の評価額は400万円くらいまで下がり、他の個別株も5割以下になってしまいました。たまたま給料がサラリーマン人生でピークに達していた頃なので、暴落した投信や株のことはいったん忘れて、稼いだ金で何とか子どもたちの教育費は出すことができましたが、ひとつ間違えていたら買ったばかりのマンションを売る羽目になっていた可能性すらありました。

 結局投信は380万円ものマイナスで損切りをしました。持っているだけで年3%もの手数料(信託報酬)を取られていたので、いつまでも塩漬けにしておくこともできなかったのです。これ以降、投信は内容だけではなく手数料もきちんとチェックしてから購入するようになりましたし、個別株もいい加減な勘で買わずに企業の業績や配当利回りをきちんとチェックして買うようになりました。いま思えば当たり前のことを高い授業料を払って覚えたものです。

 以降は380万円のマイナスを取り返そうとコツコツと投資を続けてそこそこプラスになっていますが、これは自分の力というよりはマーケットがずっと好況だったからです。今は1年前に退職金が入ったので投資額を一気に増やしましたが、高い授業料のお陰とコロナショックで下がった銘柄を拾ったりして何とか乗り切れそうです。ただこの先も世界情勢は先行き不透明なので怖い部分はあります。もう以前のように「稼ぐ力」がないので、大負けしないように「守る力」を身につけようと思って勉強しています。



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