全豪オープンテニス男子シングルス２回戦でダニエル太郎がマレーに勝ちました。いくらマレーにかつての力がないとは言えBIG4の一角です。現在ランキング120位で予選から勝ち上がってきたダニエルが勝ったのは快挙だと言っていいでしょう。ダニエルは予選３試合と本戦の２試合を通じて１セットも落としていません。まさに絶好調です。

　ダニエルは子どもの頃は名古屋に住んでいました。当時からジュニアとしては有望で東海地方ではそれなりに知られた存在でしたが、その後スペインに移住し、2010年にプロに転向。190cmの恵まれた体格ながらなかなかランクアップを果たせずに伸び悩んでいましたが、2015年にトップ100入り。2018年にはツアー初優勝を飾っています。

　今日のマレー戦をじっくりと観戦していましたが、何といってもサービスが改善された効果が大きかったと思います。スペイン仕込みだけにストロークは昔から粘り強いものの、守備型で攻撃力がいまひとつでした。せっかくの高身長を活かしきれていなかったのですが、サービスが良くなったことで自分から攻めていけるようになりました。

　これまでグランドスラムでは2回戦が最高だったので、今回初めての3回戦進出となりました。西岡良仁が初戦で敗退してしまったので、女子シングルスの大坂なおみ、女子ダブルスの柴原/青山組と並んで注目されていくことでしょう。3回戦の相手は第11シードのシナー。次世代のチャンピオン候補で注目の若手だけに厳しい相手ですが、今の勢いを活かしてチャレンジしてほしいです。