幹事クリタのコーカイ日誌2021

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1月15日 ● 全豪オープンドロー。

 今年最初のグランドスラムとなる全豪オープンがいよいよ始まります。ドローも出ました。錦織もフェデラーも、ついでにティエムもワウリンカも出ないのはつまらないのですが、さらにはどうやらジョコビッチの出場も危ぶまれています。ジョコビッチ問題はひとまず置いておいて、ドローから優勝争いを見ていきたいと思います。

 まず第1シードのジョコビッチの山ですが、まずジョコビッチとモンフィスが4回戦で対戦します。モンフィスは前哨戦のアデレードで優勝しました。ベテランですが衰え知らずなので、ちょっとイヤなドローでしょう。さらに準々決勝では第7シードのベレッティーニとなりますが、彼の山は激戦で初戦がいきなり若手注目株のナカシマ、3回戦で第31シードのナダル2世と呼ばれているアルカラスです。4回戦で第12シードのノリ―ですが、ノリーの対戦相手がまた若手注目株のコルダと集中してこの山に入っていて誰がジョコビッチの相手として勝ちあがってくるか読めません。

 そして次に第3シードのズべレフの山です。4回戦でオペルカとシャポバロフの勝者、準々決勝で第6シードのナダルとなります。復活途上のナダルですが前哨戦で優勝して調子を取り戻しつつあるようです。ズべレフにとっては厳しいドローで、ナダルに勝ってもジョコビッチというのはかなりしんどいことになります。もっともナダルの山にもフルカチュ、カラツェフ、ハチャノフがひしめいていてナダル自身も生きの良い若手との対戦は苦労しそうです。

 第4シードのチチパスですが3回戦でディミトロフが待っています。1週目で当たるにはきつい相手です。準々決勝の相手は第8シードのルードか第11シードのシナーが有力ですが、シナーのところにはマレーがWCで入っています。マレーがこの山の台風の目になる可能性もあります。比較的平穏な山ではありますが、最近安定感に欠けるチチパスだけに無事に準決勝まで勝ち上がれるかどうかわかりません。

 そしてハードコートで無類の強さを誇る第2シードのメドベージェフの山。もしジョコビッチが出なければ優勝候補の筆頭です。2回戦でキリオス、3回戦でアンベール、4回戦でシュワルツマンが有力ですが、メドベージェフなら難なく勝ち上がってきそうです。準々決勝は第5シードのルブレフがきそうですが第9シードのオジェアリアシムの可能性もあります。

 ジョコビッチが出場するかしないかで大きく優勝争いの様相は変わりますが、出なければ準決勝はベレッティーニvsズべレフ、チチパスvsメドベージェフですから、順当にズべレフとメドベージェフのトップ対決になりそうです。ただベレッティーニの山から18歳のアルカラス、チチパスの山から20歳のシナーあたりが出てくると面白くなりそうです。日々成長するような年齢の選手は大会中でも強くなりますから。



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