幹事クリタのコーカイ日誌2021

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12月1日 ● 流行語大賞も大谷。

 今年の流行語大賞は「リアル二刀流/ショータイム」だそうです。1か月前のノミネート時に予想した通りでした。無難な選択です。その他のトップ10は「うっせぇわ」「親ガチャ」「ゴン攻め/ビッタビタ」「ジェンダー平等」「人流」「スギムライジング」「Z世代」「ぼったくり男爵」「黙食」ということで、個人的には「スギムライジング」が入ったことが意外でした。パラリンピック関係をひとつ入れておきたいという忖度でもあったのでしょうか。

 大谷翔平が2021年を代表する顔であることは間違いありません。彼は今オフにいろいろな賞を受賞しています。「コミッショナー特別表彰」 「シルバースラッガー賞」「エドガー・マルティネス賞」などアメリカだけで10冠だとか。その中でもイチロー以来となる日本人選手のア・リーグMVP受賞が一番でしょう。これ以外の賞は大谷にとっては名誉ですが付録みたいなものだと思います。流行語大賞は付録とも呼べない付録の付録ですが、それとはまた別枠の付録のひとつの国民栄誉賞を大谷が辞退したことが、MVP以外は付録の象徴的な出来事でした。

 イチローは過去に3回も国民栄誉賞を辞退しています。最初はメジャーデビューで首位打者、新人王とMVPを同時受賞した時に「まだ発展途上」と断り、二度目はシーズン262安打の新記録を樹立した時に「現役の間は」と断り、そして三度目は引退をした時に「人生の幕をおろした時に」と断っています。受ける気がそもそもないことは明白です。大谷はイチローにならったのか今回「まだ早いので」と断っています。

 どうせ付録なら貰っておけば良いという考え方もあるでしょうが、他の付録と違って国民栄誉賞は政治的な匂いがどうしてもつきまとってしまいます。基準が曖昧で人選に批判も多いし、時の政権の思惑ひとつで決まる賞だけに、そのあたりをイチローも大谷も嫌ったのかも知れません。それに野球に偏り過ぎているので「また野球か」と言われるのも避けたかったのかも。

 いずれにせよ、大谷のことですから来年以降も流行語大賞や国民栄誉賞などの付録からまた声がかかるような活躍をしてくれそうな予感がプンプンします。何よりそれが一番の楽しみであり、どんな賞よりも本人も喜びでしょう。



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