幹事クリタのコーカイ日誌2021

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10月6日 ● BIG3の後継者は誰か。

 「BIG3」と言えば、もちろんタモリ、ビートたけし、明石家さんまのことです。もう40年以上もテレビの中でトップを張ってきたわけですが、さすがにみな老人になってしまい、正直あまり「お笑い」としては面白くもありません。そろそろ次の「BIG3」を決めても良いところですが、「お笑い第3世代」のダウンタウン、とんねるず、ウッチャンナンチャンらも古くなってきてしまって、もっと下の世代で考えれば、って、真面目にお笑いBIG3について語るつもりではありませんでした。

 男子テニス界の「BIG3」であるフェデラー、ナダル、ジョコビッチの話です。3人ともグランドスラムタイトル獲得数20回で歴代トップに並んでいる「生きた伝説」ですが、さすがに限界が見えてきています。40歳のフェデラーは膝の手術をしてもはや現役生活を続けるのか、このまま引退をしてしまうのかという瀬戸際まできています。35歳のナダルも故障が続いていて全盛期のプレーは期待できそうにありません。34歳のジョコビッチだけは今年素晴らしい活躍を見せてナンバー1を維持していますが、さすがに今年がピークではないかと思います。

 3人を追うのはずっと年下の25歳のメドベージェフ、24歳のズベレフ、23歳のチチパスです。この3人が今のところ新BIG3ですが、まだ他にも23歳ルブレフ、25歳ベレッティーニ、22歳ルードらがトップ10にいます。さらに21歳のオジェアリアシムや20歳のシナーら、さらに若い選手もトップ10を狙える位置まで上がってきているので誰が次世代の王者になるのかはわかりません。これだけ才能のある若手が一気に花開いてきたのも、BIG3に長らく抑えつけられてきた重い蓋がようやく開いてきたからでしょう。

 以前にも書きましたが、いまの30代前半の世代はBIG3の大いなる被害者です。いつまで経っても衰えない彼らに常に頭をおさえつけられて、本来ならナンバー1になったりグランドスラムタイトルを獲得できる実力がある選手だったのに、そのチャンスの芽を摘み取られてしまいました。チリッチやデルポトロはまだグランドスラムを取ることができたから良かったですが、錦織やラオニッチはそれもかないませんでした。

 特に錦織はグランドスラムどころかマスターズ1000でも優勝できず、ランキングも最高4位どまりでした。最大の被害者と言っても良いでしょう。しかもようやく上が衰えてきたと思ったら、下からの突き上げがこれだけ激しいのですから、谷間の世代は厳しいです。ここまでBIG3が長寿だとは思わなかったので、錦織が18歳でツアー初優勝を飾った時には「次世代」の筆頭だと期待したのですが、本当に運が悪かったです。唯一のチャンスだった2014年全米の決勝が悔やまれてなりません。あの時はまだ次があると思ったのですが、なかったです。



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