幹事クリタのコーカイ日誌2021

[ 前日翌日最新今月 ]

8月29日 ● 全米オープン男子ドロー。

 いよいよ全米オープンテニスが開幕します。最大の注目はジョコビッチの年間グランドスラム達成がなるかどうか。もし達成となれば同時にフェデラーとナダルと並んでいるグランドスラムタイトル獲得数の最多記録を更新することにもなります。そうなったら少なくとも記録的には間違いなくジョコビッチが史上最強と呼んでも良いかも知れません。しかも今大会はフェデラーもナダルも出場しません。昨年王者のティエムも欠場とあってジョコビッチにとってはチャンスが広がるばかりです。

 第1シードのジョコビッチのドローは準々決勝でウィンブルドン決勝で対戦した第6シードのベレッティーニと当たることになっています。そして準決勝で東京五輪金メダルの第4シードのズべレフ。どちらも台頭している若手の代表格で今季好調な選手ですから楽しみな対戦です。調子の出ない1週目では3回戦でゴファンと錦織の勝者と対戦となりますが、まあ今のジョコビッチならベテランよりも勢いのある若手の方が怖いでしょう。

 ズべレフは厳しいドローになりました。1回戦でいきなり地元のクエリー、4回戦ではシナー、準々決勝でシャポバロフです。ズべレフは最近安定感が増してきていますから、シナーやシャポバロフのような自分よりさらに年下の若手相手にあまり取りこぼすイメージはありませんが、苦戦してジョコビッチ戦の前に体力を削られる可能性は十分に考えられます。いかに体力を温存しながらジョコビッチ戦に備えるかが鍵でしょう。

 ボトムハーフでは第3シードのチチパスの初戦がいきなりマレーになりました。いくら全盛期に戻っていないマレーとは言え、初戦で当たるには厳しい相手です。チチパスの準々決勝は第5シードのルブレフとこれも厳しいドローです。そして第2シードのメドベージェフも初戦でガスケ、3回戦では2014年全米覇者のチリッチと実績のあるベテラン勢が続きます。準々決勝はルードですが、もしかしたら曲者のシュワルツマンが上がってくる可能性もあります。

 フェデラーとナダルこそ欠場ですが、マレーやチリッチ、ツォンガ、ガスケ、モンフィス、イズナー、ケビン・アンダーソンなどのベテランも多く出ます。特に引退を表明している42歳のカルロビッチが1回戦でルブレフと対戦するのは楽しみです。錦織もそうしたベテラン勢の中に数えられると思いますが、またもやジョコビッチの山に入ってしまったのは本当に不運としか言いようがありません。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」