コロナ禍以降、マッサージからずっと遠ざかっていたのですが、鍼灸院でマッサージもオプションでやってもらえるということで、本当に久しぶりにマッサージをしてもらいました。できたら首、肩、腰を含めた全身してもらいたいところですが、時間の関係で足だけ。テニスで一番疲れるのは足なので、それだけでも全然違います。特に鍼灸で筋肉をほぐしておいてからのマッサージは良く効きますし、気持ちよさも格別でした。

　とりわけ張っている感じがするのは太腿と膝下の前側。裏側ももちろん張っているのですが、前側の筋肉の張り方が酷くてマッサージでほぐしてもらうと「あー、これこれ」という感じで、筋肉だけではなく心までほぐされていくようです。このリラックス効果がマッサージを受ける醍醐味で、痛いだけのマッサージだとこれがないので消化不良になります。

　若い頃はマッサージなんて何が良いのか全然わかりませんでした。肩も凝らなかったし筋肉痛も翌日には治っていたので、マッサージの必要性も感じていませんでした。たまにやられると痛いかくすぐったいかで、やめてくれと思っていたくらいです。温泉に行くと必ずマッサージを頼むという中年以上の人の話を不思議に思っていましたが、逆に彼らからすると「最高にリラックスできる」のになぜ頼まないのかという顔をされたものでした。

　中年を越えて還暦になってしまいましたが、リラックス効果だけでマッサージをお願いしたいわけではなく、一番の理由はテニス後の筋肉疲労からの回復を早めて故障を予防したいということです。スポーツ選手には専属のトレーナーがいて、毎回マッサージをしてもらえるのが羨ましいのですが、単なるテニス好きの還暦オヤジがそんな贅沢を望めるわけもないので、せめて月に一度くらいは鍼灸のついでにマッサージをしてもらおうと思っています。