幹事クリタのコーカイ日誌2021

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8月12日 ● セレモニーは退屈なもの。

 SNSを中心に東京五輪の開閉会式への批判が多く語られています。長くて退屈で意味不明で統一感がなかった、と。そしてパリ五輪の予告が素晴らしかった、と。確かに僕もそう思いました。その通りだと思います。ただリオ五輪をみんな忘れてしまったのでしょうか。あの時の開会式、閉会式も長くて退屈でした。そして閉会式の「アベマリオ」だけが大受けだったと思います。面白い、4年後が楽しみだと。今回と同じ反応です。

 思い出しても過去のオリンピックの開閉会式はいつも退屈で冗長でした。印象に残っているのは、ほんの一部のトピック的なことだけ。当然です。そもそもやることが多すぎるからです。毎回3〜4時間かけて、あれもこれも詰め込んだ「セレモニー」ですから、普通のエンタメとは全然違います。それを何かのショーを見るつもりで見ていたら、そりゃあ退屈でブーイングも起きるでしょう。そもそも小学校の運動会だって開会式はつまらなかったはずです。校長先生の話はバッハ会長と同じでいつでも長いものです。

 運動会もオリンピックもメインは競技そのもの、主役は選手です。競技が素晴らしければ大成功です。逆に競技運営がお粗末で選手のパフォーマンスを発揮できないような運営ならそれは文句を言うべきです。開閉会式の退屈さに文句を言いたくなる気持ちはよくわかりますが、あんなものはダイジェストで面白そうなところだけつまみ食いすれば良いのです。恐らくパリ五輪の開会式も大部分は退屈です。むしろIOCの「お膝元」での開会式ですから、ますます儀式ばったことも増えるかも知れません。

 今回はコロナ禍と猛暑という悪条件のもとで多少の粗はあったとしても競技運営は精一杯頑張った方だと感じました。無観客にしたことで会場の盛り上がりは欠けたものの、運営は観客のことを考えずに済んで少し負担が軽くなったのではないかと思います。まだパラリンピックがあります。コロナ感染は拡大する一方ですから、より運営は注意深くあらねばならず大変でしょう。



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