幹事クリタのコーカイ日誌2021

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5月21日 ● 大谷翔平も人の子。

 今季二刀流で素晴らしい活躍を見せている大谷翔平ですが、気がかりなのは疲労です。エンゼルスは主砲トラウトが負傷のため不在なので、大谷のバットに期待がかかっています。大谷もそれに応えるように試合に出続けて本塁打を連発していますが、たださえ日程が日本と違って過密なメジャーリーグで二刀流をしていては、いくら大谷でも疲れてパフォーマンスが落ちるのは当然です。

 それが一番数字に表れているのが投手として登板した次の試合での打撃成績。今季、投手として登板した翌日の打撃成績は18打数3安打、打率1割6分7厘、2本塁打、3打点で10三振と低迷しています。特に疲れが目立ってきた直近2試合に限れば、7打数無安打で5三振と絶不調。しかも先日の登板では球速も140km台後半にとどまり本来の160km超の豪速球を投げられませんでした。

 二刀流の弊害がここまで表れている以上、しばらくは今よりもっと登板間隔を空けてしっかり調整して投げさせるか、もしくは以前のように登板する前日の試合はバッターとしての出場を休ませるなどして疲労を溜めないように工夫するしかないでしょう。特に怖いのは故障です。今や「世界の宝」とでも言うべき成長ぶりを示しているのに、ここでまた故障してシーズンを棒に振るようなことがあってはなりません。

 いつまで二刀流を続けるのかわかりませんが、将来的には体力を考えて打者一本に絞った方が野球選手としては長く活躍が続けられそうです。ベーブ・ルースと比較される大谷ですが、ベーブ・ルースはレッドソックスからヤンキースに移籍した25歳の頃から打者に専念しました。大谷は今年7月で27歳になります。二刀流を続けるのはせいぜい20代のうちが限界ではないかと思います。

 もちろん本人が夢を追いかけるのは否定しませんし、誰もが大谷の投打にわたる活躍を見ていたいだろうとは思いますが、大谷とて人の子です。疲労によって大きな怪我をする前にどこかで決断が必要になることでしょう。



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