幹事クリタのコーカイ日誌2021

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4月16日 ● 再び「葬送のフリーレン」の話。

 以前に最近のマンガでダントツで面白いのは少年サンデーで連載中の「葬送のフリーレン」だということを書きました(こちら)。この20年間のマンガの中で最も気に入った作品です。今のところ「ピアノの森」を凌いでいると言っても良いでしょう。マンガを読んで55年。恐らく数千作のマンガを読んできましたが、間違いなくトップ10に入ります。

 前回「葬送のフリーレン」の話を書いた昨年9月以降にいろいろなところで話題になり評価もされてきていて、「このマンガがすごい!2021」ではオトコ編2位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2021」でも2位、「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック2021」3位など各種の賞で上位に入ったあとに、先月「マンガ大賞」ではついに大賞に選ばれました。

 僕は昔の「マンガ大賞」は自分の好みと合っていましたが、近年はあまり自分とは合わないなと思っていましたが、「葬送のフリーレン」を大賞に選んだことは評価したいところです。マンガと言っても今や音楽くらいジャンルが広くクラシックもジャズもロックもJ-POPも演歌も同じ土俵に並べて評価するようなことは無理があると感じていますから、好みが合わないのは当然ですし仕方ありません。ただ好みが合わなくても面白いものは面白いと感じられたらそれは素晴らしいことです。

 昨日の「アメトーーク」は「マンガ大好き芸人」だったのですが、こちらでも複数の芸人が推すマンガとしていの一番に「葬送のフリーレン」が取り上げられていました。かまいたち山内は「エロとグロ」のマンガが大好物と言いながら、全くジャンル違いの「葬送のフリーレン」をイチ推しにしていました。ヘヴィメタ好きがいきものがかりをイチ推しするようなものです。

 最近の「葬送のフリーレン」はバトルパートが増えてきていて、もちろんそれはそれで面白いのですが、本来の味わいとは少し違ってきたのかなと感じています。人の感情の機微を描くのが主軸の作品なので、バトルと言ってもそのあたりはきちんと押さえられているのですが、もっと何気ない話を描いてほしいなとは思っています。



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