幹事クリタのコーカイ日誌2021

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2月26日 ● 定年退職の日。

 昔からドラマなどで良く見る定年退職するお父さんの最終出社日。盛大に職場の人たちに見送られて去る人もいれば、私物だけ持って寂しくひとりオフィスを立ち去る人。帰りに馴染みのバーでママ相手に酒を飲む人、家に帰って家族に出迎えられて「お疲れ様でした」と言われて微笑む人。そういうシーンを見ながら自分はどうなるんだろうと想像したこともありましたが、まさか在宅勤務でその日を迎えることになろうとは思いませんでした。僕の場合はそっとPCの電源を切って終わりでした。

 もっとも来月からは再雇用でそのまま働き続けますので、今日が定年退職する最終勤務日ではありましたが、雇用契約が変わるだけで実際には業務も変わりませんませんから、こういうさりげない終わり方の方が良いかなとも思っています。妙に華々しくお祝いをされたら次から逆に働きにくくなってしまいます。盛大に送り出されるのは再雇用の最終年が終わる5年後の2026年2月28日のつもりですが、その頃には世の中も会社もどうなっているかわからないので、あくまでも今はそのつもりというだけですけど。

 とは言え、37年11ヵ月という年月が過ぎ去ったという事実は確かです。未だに新入社員時代のあのもやもやとした不安な気持ちをありありと思い出せます。希望と不安の比率は3:7くらいで不安の方が勝っていました。早くこの環境に慣れて仕事も覚えてのびのびと働きたいと強く思っていましたが、仕事というのは次々と新しいことが起きるし、成長したらしただけ課題も大きくなっていくので、いつまで経っても不安を抱えて過ごしてきました。肩の荷をおろせる定年の日を待ち望んでいましたが、入社当時は55歳だった定年が60歳に延び、さらに5年間の再雇用期間が設けられてゴールは先に先にと遠のくばかりです。

 晴れ晴れとした気持ちで「これからは好きなことして楽しむぞ」と言えるのはまだ5年先のことですが、実際にはもう10年以上前からずっと好きなことをして楽しんでいますから、言うほどストレスは溜めていません。それに明日から特別休暇の2週間が始まります。旅行に行けない16連休。やりたいことは山ほどあります。いつもの大型連休同様、やりたいことの半分もできないで終わりそうですが、好きなことをして楽しみます。



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