幹事クリタのコーカイ日誌2021

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1月31日 ● 素人コーチの限界。

 テニスを40年以上やっていますから、知識はある程度蓄えています。特にこの11年間で山本麻友美プロのレッスン会を120回以上も開催してきているので、彼女のレッスン時のアドバイスを横で一緒に聞いているだけでどんどん知識が身についてきています。技術的なことも戦術的なことも恐らくその辺の適当なアルバイトの学生コーチよりはよっぽど深く理解していると思います。

 なので、初級者にはレッスンまがいのこともできますし、実際にサークルのメンバーにもアドバイスも時々しています。問題は実際にやって見せることができないというか、やって見せてもプレーにあまり説得力がないことです。サークルには元コーチが数人いるので、中級者以上に対するアドバイスは彼らに任せて口出しはしないようにしています。

 昨日のサークルの練習には中学2年生のジュニアの女子選手がゲスト参加しました。全国レベルのジュニア選手なので、サークルの元コーチたち(アラサーの男性陣)でもストロークでは押されてしまうくらいです。僕はもちろんですが、元コーチたちも彼女に対しては一切アドバイス的なことは言わずヒッティングパートナーに徹していました。もちろん見ていた僕にも打ち合っていた彼らにもそれなりに感想はあるのですが、それは余計なことなので本人には言いません。

 全国大会に出るレベルの選手に対してコーチングができるのは山本プロのようなそれなりの選手や指導者じゃないと無理です。仮に僕がプロと同じ内容をアドバイスをしたところで、実績もないしプレーもできない素人では説得力がまるでないからです。コーチというのはもちろん指導する内容も大事ですが、まず選手に納得させ、やる気にさせる力が必要です。知識をいくら蓄えてもそれだけでは限界があるのが残念です。


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