幹事クリタのコーカイ日誌2021

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1月22日 ● ケチがつくのが政治。

 先日、自民党の二階幹事長が「今、全力を尽くしてやっているんじゃないですか。いちいちそんな、ケチをつけるものじゃないですよ」と発言して炎上しましたが、子どもの運動会なら全力を尽くしてやっていれば結果に関わらず誉めるのは良いですが、政府は全力を尽くすのは当然の話で、問題はその結果なのですから、現在の状況を見て「ケチ」をつけられるのは当たり前です。政治こそ結果が全ての世界なのですから。

  そもそも政治家は「ケチ」をつけられることを恐れずきちんと受け止める必要があります。それを拒否するようでは北朝鮮のような独裁国家と変わりません。今の自民党は安倍政権の頃から以前とは変容してしまいました。批判に一切耳を傾けず、自分たちに都合の良い意見ばかりを聞きたがっているようです。それで結果に対して責任を取るならばまだしも、責任から逃れるようなことばかりしていますから支持率が下がって当然です。それにいらついての二階発言だったとしても与党の責任者が言うべき言葉ではありません。

 もっとも、ケチがついている菅首相を早くも見限るような発言も与党から相次いで出ているわけで、それがこの危機的状況に対して責任をしっかり取らせるということならともかく、単なる政局にして「次」への政治闘争だとしたら、それもまた何をしているだという話になります。今はとにかくこの危機を乗り越えることが最優先課題のはずなのに、椅子取り合戦のようなことをしている場合ではありません。そんな無益なことをしている間にどれだけ多くの国民の生命が失われてしまうのか想像していないのでしょうか。

 政府はコロナ特措法改正で罰則規定ばかりに執心しているようですが、国民が求めているのは罰則ではなく大型の支援です。医療崩壊が現実に起きている都市部での医療支援は急務ですし、大型の飲食店は営業したら罰則、休業しても1日6万円では潰れるしかありません。麻生財務相は金がないばかりを言っていますが、事ここに至って金の話をしている場合ではないでしょう。その金を工面するのが財務大臣の仕事です。

 「仕事をする」とか言いながら発足した政権なのに、全然仕事できないじゃん、と思われているのですから、そりゃケチもつけられて当然です。


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