幹事クリタのコーカイ日誌2021

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1月15日 ● 脅すことしか能がないのか。

 コロナ禍は一律に全国民を苦しめているような報道をされていることもありますが、実際には人によってかなり差があります。例えば感染リスクが典型的ですが、若者のように感染しても大半が無症状とか軽症というリスクが低い年齢層もあるし、高齢者や基礎疾患のある人のように簡単に重症化したり死に至ってしまう人たちもいます。

 働き方ひとつにしても、在宅勤務になってむしろストレスが軽減されたという人もいれば、コロナ対応している医療関係者のように危険でかつ激務にさらされている人もいます。もちろん飲食店や観光業のように客足が止まってしまって、働きたくても働けなくなってしまう人もいて様々です。

 同様に収入だって自営業で生活苦に陥っている人もいれば、大企業の正社員のように雇用は安定しているけれどボーナスが減ったという程度の減収の人もいれば、大きな声では言わないけれどもコロナ特需で儲かって仕方ない業種の人もいることでしょう。単身世帯か大家族か、都心に住んでいるか郊外かなど、コロナがパンデミックになっていますと言っても、人によって全くリスク度合いが違うのです。

 それなのに政府は全体に大きな網をかけるようなことしかしていません。昨日も書いた夜8時以降の外出禁止などがそうですが、そんな大雑把な網のかけ方でどれほど感染防止に効果があるというのでしょう?生活が不便になるだけで経済的なデメリットの方が際立つだけです。これがコロナが未知のウィルスだった時期ならある程度はそれもやむを得ないだろうと思います。しかしもうほぼ1年経つのに、未だにこんな粗雑な対策しか打ち出せない政府に腹が立ちます。何をこの1年間やっていたんだと思います。

 もっときめ細やかに苦しんでいる人たちに救いの手を差し伸べ、そうではない人たちには経済を回してもらうような実効性と納得性が高い感染対策と経済対策を実施しなければ、いつまで経っても感染収束は神頼みです。入院拒否したら懲役刑とか変な罰則をもうけることばかりは熱心に見えますが、「脅し」でしか国民を従わせる手段がないというのは、為政者としては「下の下」です。まあ官僚を人事で脅すことで今の座を掴んだ総理にはそれしか思いつかないのかも知れませんが。


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