幹事クリタのコーカイ日誌2020

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10月21日 ● テレビはいつまで生き残れるのか。

 いま新聞を読む人たちというのは何歳くらいから上なのでしょう。恐らく宅配の新聞を読んでいる家庭と言うのは50代くらいから上でしょうか。40代でどれくらい新聞を取っていることやら、30代以下は多分新聞自体あまり触れていないかも知れません。すでに20年くらい前から「若い人は新聞を読まない」と言われていましたから、当時の「若い人」が中年になっているので、新聞はすっかり高齢者向けのメディアになっています。

 そして今や「若者はテレビを見ない」と言われる時代です。アラサーの我が家の息子と娘は若い割にはテレビを見ている方だと思っていましたが、30代の息子はまだしも20代の娘のテレビ離れはハッキリしてきました。「テレビは面白くない」と昨年あたりから言い出して、たとえテレビ画面に向かっていても見ているのはYouTubeです。

 テレビのコンテンツ自体が若者にとって面白くないのは、テレビが全世代に向かって作られているからです。特に年齢的にボリュームゾーンであり購買力もある30〜40代をターゲットにした番組が多いと思います。さらに言えば決まった時間に決まったコンテンツを放送するシステム自体がネットに慣れた若者には不自由に感じられていることもあります。かつては「ザッピング」する若者の視聴スタイルが物議を醸した時代もありましたが、若者がテレビを見なくなった今はそれも過去の話になってしまいました。

 そして生まれた時からネットばかり見てテレビに触れずに育った今の子どもたちが成長するにつれて、もはやテレビは今の新聞と同じく完全に高齢者向けのメディアになってしまうことでしょう。我々アラカン世代が死ぬ頃くらいまではテレビは何とか残っていそうですが、その先は果たしてどうなっていることやら。

 いま新聞社に勤務している人は「お先真っ暗」と感じているのではないかと思いますが、テレビ局勤務の人もきっと「ヤバイよヤバイよ」と出川哲朗のように呟いているはず。ちなみにラジオや雑誌の人はどんな感じでしょうか。「お前はもう死んでいる」状態なのか、それともすでにどん底すら脱して何か新しい光明を見つけているのでしょうか。


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