中日が阪神との2位3位直接対決を3連勝してがっちり2位をキープしました。とは言え阪神と1.5ゲーム差、4位のDeNAとも2.5ゲーム差とそれほど開いているわけではないので、シーズンが終わるギリギリまでＡクラス確保ができるかどうかはわかりませんが、5割を超えての2位というのは過去7シーズンBクラスのチームとしては上出来なところです。

　ここのところの安定した強さは何より救援投手陣の力によるところが大きいです。前半に先制したらそれをリリーフ陣が守り抜くという強かった落合監督時代のスタイルです。今日こそ逆転されてから最後に高橋のサヨナラ3ランで再逆転という「らしくない」勝ち方でしたが、やはり今のプロ野球は逃げ切りスタイルが一番確実でしょう。

　先発で頼りになるのは大野ひとりなだけに、先制点を守り抜くには守備も大事ですが、高橋と京田の三遊間や大島、平田の外野守備はリーグでもトップクラス。打力を期待されているビシエドやアルモンテの守備も意外に安定していて投手陣を助けています。

　今シーズンは早々に巨人の独走で優勝の可能性がなくなりましたから、下位チームほど目の前の勝利よりも来季に向けて若手選手に経験を積ませようとする傾向があります。中日にも根尾、石川を筆頭に有望な若手が2軍にいますが、今年に限っては育成よりも久々のＡクラス復帰という目標が優先でしょう。根尾と石川は数年先にレギュラーになって活躍していれば十分ですから、じっくり下で育てれば良いと思います。