幹事クリタのコーカイ日誌2020

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9月8日 ● 知らない曲を演奏する難しさ。

 楽譜が読めない人は世の中にはたくさんいることでしょう。音楽の授業で習ったはずですが、あれで「読める」というところまでレベルを上げるのはかなり大変です。四分音符と八分音符の違いもわからない人はもちろんですが、音符以外にも楽譜にはたくさんの情報が書き込まれているので、それを読み解いていくのはかなりの訓練が必要です。

 僕は中学校までの音楽の授業はかなり真面目に聞いていたので、音楽の教科書に書いてあるレベルの知識はほぼマスターしていましたが、それでもサックスやピアノを習い始めたら、楽譜にはまだまだわからないことがいっぱいありました。それが残念で悔しくて、サックスを習い始めてからこの11年間は、学校では教えてもらえなかった音楽理論を積極的に学んだ時間でもありました。

 ただ知識だけ増えてもまだ初見の楽譜をすぐに演奏するのは至難の業です。サックスでも難しいのに、より楽譜が複雑なピアノとなると高校数学の問題を解くよりも難解で手間のかかる作業になってきます。必然的に練習する曲を選ぶ時にはよく知っている曲ばかりになります。知らない曲にはおいそれと手が出せないあたりが、音楽の専門的な教育を受けていない素人の限界を感じるところです。

 最近サックスで練習している曲は聞いたことはあるけど良く知らないジャズの定番曲が多く、しかもその楽譜の半分くらいはアドリブ的なパートがあって、楽譜通りに吹こうと思っても何をやってんだかよくわからない状態になってしまいます。イメージできないまま楽譜通りに演奏しようとしても、なかなか音楽になっていきません。それを先生に吹いてもらって録音して繰り返し聴くことで、ようやく「ああ、こういうフレーズなのか」と前に進みます。

 いつか知らない曲でも楽譜を見てスラスラと演奏できるようになりたいものです。死ぬまでにその域に達することができるかどうか、ちょっと怪しいです。


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