幹事クリタのコーカイ日誌2020

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9月1日 ● 菅総裁濃厚。

 自民党総裁選が一気に「菅総裁」へと動いているようです。二階派、麻生派、細田派の大派閥が菅官房長官を推すことでまとまり、それで小派閥の石原派も勝ち馬に乗る流れになりました。ここまで迅速に菅にまとまるとは思いませんでした。石破は党員投票をやらない限り可能性はないだろうと思っていましたが、これでは仮に党員投票をやったところで菅に決まりでしょう。

 自民党にとって菅、岸田、石破の3人なら菅が一番無難であるというのは理解できます。安倍首相の病気辞任を受けての緊急登板なら官房長官として支えてきた菅が一番理屈も立つし安心感もあります。また自民党の国会議員に嫌われている石破でまとまるにはよほど危機的な状況に自民党が陥らない限りは難しいし、岸田ではいかにもアピール力がなく近づく選挙の顔としては心配です。

 結局安倍辞任が「引責」ではなく「病気」だったことが後継総裁選びの流れを変えました。もし辞任の理由が数々の不祥事の責任を取ることだったら、当然官房長官も一緒に責任を取るべきところでしたし、任期満了であっても「衣替え」が要求されたことでしょう。結果として自分の派閥を持たない菅が選ばれるにはこの理由、この選ばれ方しかなかったということです。

 ただ理由が理由だけに長くは続けられない可能性が高いです。年齢も70代と高齢ですし、党員投票ありのフルスペックの総裁選で選ばれなかったことも含めて「暫定感」が強くなります。まあ菅という人は以前から首相を目指していたようには思えませんし、トップに立って何をやりたいのかという理念も思想も聞いたことがありませんから、短期間でも「総理大臣」になれたら満足ということなら本人は幸せでしょう。この問題山積の大変な時期にそういうトップで良いのかということは別問題ですけど、やってみないとわからないですしね。


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