幹事クリタのコーカイ日誌2020

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6月9日 ● 誹謗中傷の連鎖。

 タレントの室井佑月が愛知県の日の丸ロゴ入りマスクを作った会社を政府と関係あると誤解して批判、そのマスク製造会社に大量の誹謗中傷が寄せられるということが起きました。政府とは何の関係もなくただマスクを作っていただけの会社はSNSで激しく叩かれてしまったそうで、矢面に立った社長や社員の人たちの心労はかなりのものだったのではないかと想像すると胸が痛みます。

 著名人のこうした勘違いツイートが一般の人にとんでもない被害を与えている事例は恐らくそれなりに多いのではないかと思います。室井は当該ツイートを削除し、その会社に御詫状を出したということですが、その程度のことで当該会社が受けた精神的な苦痛がチャラになるわけもないでしょう。一度悪評が立ってしまえば、それが完全に間違いであっても簡単にその悪いイメージが消えるものではありません。

 室井の事務所は御詫状を出したこととともに、室井への中傷や業務妨害にあたる行為は控えていただきたいという声明を発表しましたが、全く悪くない会社を中傷しておいて、間違えた自分を中傷するなっていうのかと、さらに中傷されるという悪循環も起きています。もはやツイッターは誹謗中傷をお互いにやりあう戦国時代というか、修羅の国のようです。

 長年ツイッターを見てきた僕も最近、こうした傾向に少々うんざりしています。昔のツイッターは玉石混交ながら面白いネタ、有用な情報も手に入るし、ときどきユニークな人も見つけられる「雑多で楽しい街角」でした。しかしこの2年ほどの僕のタイムラインはほとんどが攻撃的、批判的なものばかりで、読んでいても疲れこそすれ楽しい気分にはなかなかなれません。

 しかもちゃんと内容を理解して論理的に冷静な批判を展開するツイートならともかく、明らかによく知りもしないのに決めつけで叩いている、ストレスを発散するために叩いてもいい獲物を見つけて誹謗中傷しているだけのツイートが目立つようになりました。そしてそういう過激なツイートの方が意外に受けが良いらしいということも読んでいるとわかります。

 そんなわけで、最近はそういうアカウントがあれば少しずつフォローを外していくようにしています。最終的には撤退することも考えてはいますが、まだ魅力的なツイートをする人もいるので、いまはとりあえず酷いツイートをする人、および酷いツイートをリツイートする人を外すだけにとどめて様子を見ているところです。


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