幹事クリタのコーカイ日誌2020

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6月7日 ● 古関裕而が知られていない。

 朝ドラ「エール」も10週が終わりました。大河ドラマ「麒麟がくる」に続きこちらも今月後半には収録分が尽きるということですので、せっかく好調に進行しているのに残念です。個人的に面白いのは有名人がモデルになって次々とドラマに登場してきますが、その虚実の微妙なところで、あくまでも史実をベースにしたフィクションなのですが、本当にそうだったのか、そういう人だったのか、そういう関係だったのか、とついつい考えてしまいます。

 ただ僕が有名人だと思っていた登場人物たちが意外に知られていないらしいということには驚いています。主人公の古関裕而はもちろん、伊藤久男、三浦環、山田耕筰、古賀政男などは誰でも知っている有名人だと思っていましたが、そもそも古関裕而本人が一般にあまり知られていないらしいのです。

 僕が古関裕而を知っていたのはフジテレビの「オールスター家族対抗歌合戦」を子どもの頃からずっと見ていたからです。古関は審査委員長として1984年まで出演していました。穏やかな優しいおじいちゃんという印象でしたが、司会の萩本欽一とは名コンビでした。

 その後、野球好きの少年としてよく耳にしていた「栄冠は君に輝く」「六甲おろし」「闘魂こめて」などを作曲した人、そして懐メロ番組で歌われる「イヨマンテの夜」「長崎の鐘」「高原列車は行く」、さらに戦時中の軍歌「露営の歌」「若鷲の歌」なども作ったことを知りました。どれも耳馴染みのある曲ばかりです。

 いま思えば僕が生まれる前に作られたこれらの歌を知ったきっかけは父親の影響です。父は古賀政男の大ファンでしたが、古賀のライバルである同時代の古関裕而の歌も当然のことながらよく聴いていました。それで僕にとっては古関は身近な存在だったわけです。いまうちの娘は20代ながら70年代、80年代のアイドル、ポップス、ニューミュージックに異様に詳しいですが、これも僕の影響であることは間違いありません。親の音楽の趣味は意図しなくても子どもに大きな影響を及ぼすようです。


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