幹事クリタのコーカイ日誌2020

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4月29日 ● コロナ後の世界。

 感染がいつ収束するのか未だに見えてこないコロナ禍ですが、海外ではすでに外出規制を緩和しはじめている国がいくつもあるようで、慎重に考えれば「まだ早いんじゃないの?」と思いますが、いつまでも経済活動を止めているわけにもいかないということもあるのでしょう。それだけ世界が悲鳴を上げているように感じます。

 すでに「コロナ後」についてもさまざまに語られていますが、意見が一致しているのは「元の世界に戻るわけではない」ということです。特に進んだのがデジタル化でしょう。外出できない以上、人々は自宅にいて一層のIT化を余儀なくされました。変化を嫌う日本の会社ですらテレワークが進み、ハンコ文化が一掃されようとしています。時差出勤やフレックスタイムも当たり前になりました。同じように保守的な教育分野でもオンラインでの授業が広がり、9月入学に切り替える議論も広がり始めました。

 一度経験してしまったら後戻りはなかなかできません。ハンコがなくても大丈夫、会議はテレビ会議で十分、飲み会もオンラインの方がハラスメントもないし安上がりじゃん、ということがわかってしまうと、わざわざ古いやり方に戻すのは抵抗が大きくなります。コロナのせいで「会社」というシステムそのものが見直されることになるかも知れません。時代が一気に10年20年、それ以上に進んでしまいそうです。

 もちろんこれまで大事にしてきたものも失われる可能性があります。昔の方が良かったといくら主張しても、またその主張が正しくても、大きな変化の時には押しつぶされて消えていくものです。日本の歴史で言えば近年では明治維新と戦後の2回、大きく社会の仕組みが変わりました。それに次ぐくらい大きな変革が起こるかも知れません。ついていけない人は、文明開化の時代にちょんまげ姿で歩いている人のように笑われてしまうことになりかねません。


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