幹事クリタのコーカイ日誌2020

[ 前日翌日最新今月 ]

4月15日 ● テレビ番組が停滞中。

 コロナで外出を控えるようになると、必然的に家にいてテレビを見る時間が増えるわけです。テレビ局としては大きなビジネスチャンスですから、ここで「テレビ離れ」を起こしていた若年層を引き戻したいとことでしょう。ところが実際に放送されている番組は再放送や過去の総集編がかなり目立ちます。もちろんテレビ局もこのご時世に新たにロケに行ったり、スタジオに大人数を集めた収録ができないからです。

 僕のように日頃からテレビ好きであれこれ録画して見ている人間は、メタ的にテレビを見ているところがありますから、番組の裏側を推察しながらあーだこーだと楽しむこともできなくはありませんが(と言ってもつまらないものはつまらない)、日頃あまりテレビを見ていない人が、家にいるしたまにはテレビでも見てみるかと思ったら、きっとがっかりすることでしょう。バラエティは古い素材をつなぎ合わせだけで、ほぼ見る価値なしです。

 しかも今はスポーツもありません。あらゆるスポーツが全て行われていないので、スポーツニュースもネタがありません。本来ならプロ野球もJリーグも始まっていて、テニスもゴルフも花盛りのはずでした。特に今年は東京五輪に向けて各競技それぞれが盛り上がる予定だったのに、これほどスポーツ全体が死んだように動いていないのは初めてのことです。テレビの大きな柱であるスポーツ中継が完全に消え去っています。

 その毒はドラマにも及んでいて、新たな収録がストップしているために再放送ドラマなどで埋め合わせています。かなり早くから収録をはじめていたNHKの朝ドラや大河ドラマも今は収録を止めているそうですから、現状のストックでどこまで持つことやら。大河ドラマの場合は沢尻エリカのお陰で大幅に撮り直しをしただけに、ストックもあまりないかも知れないと心配になります。

 番組の質は低くても視聴者が口をあけて待っている状態ですから、しばらくはスポンサーも降りないとは思いますが、この先はどうなることやら。そもそもスポンサーの方が収益が大幅に下がってきますから、きっと広告費をそのうち削り始めます。テレビ局も構造的に変わらないと次にくる大波に勝てないことでしょう。変革のチャンスとも言えますが、その前にまず生き残ることが大事ですから大変です。もちろん、話はテレビに限りませんが。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」