幹事クリタのコーカイ日誌2020

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2月23日 ● 正しい怖がり方は難しい。

 新型コロナウィルスについての対応がいろいろ取沙汰されていますが、正しい怖がり方は難しいものだなと思います。例えば検査していないから感染しているかどうかもわからない、だからどんどん検査しろという人がいますが、現実問題として検査する側もいまそんな余裕があるわけではないでしょう。症状が出ていないのに「安心」だけを求めて検査を要求することで、本当に必要な人が検査を受けられなくなることもあります。

 また新型コロナウィルスによる肺炎にだけ効果的な治療法というものがあるわけではありません。肺炎の治療というのはウィルスが何であれ基本同じです。陽性だったら感染を広げないように注意できると言っても、陽性であれ陰性であれ肺炎になったら感染を広げてはダメですから、周囲に対して隔離することも同じです。むしろ陰性だったからと言って油断することの方が怖いです。

 これはインフルエンザでも同じです。インフルエンザ陽性なら会社を休めるけれども、陰性なら休めないというのもおかしな話で、症状が出ているならどちらにしても休むべきなのです。熱があっても、咳をしていても仕事に行くということが美談だとする方がおかしいわけで、体調が悪い人は基本的に家で安静にしていなければなりません。大事なことは日頃から体調を整えて免疫力を高めておくことです。酒タバコ睡眠不足で不摂生して病気になってから薬に頼って無理をして出ていき周りに感染を広げて重症化するというのが一番最悪です。

 厚労省の職員が陽性だと仕事が回らないから検査を敢えてしなかったとか、森元首相が最後までマスクをしないで頑張ると言ったとか、戦時中の竹槍でB29を落とすみたいな、そういうメンタリティを未だに持っている人たちも一部にはいるようですが、多くの人はもっと冷静だと思います。根性論ではなく、また必要以上に甘く見たり、逆に悲観的になってパニックになったりせずに、落ち着いて対処していければ、そのうち収束していくと思います。


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