記録的な暖冬で今年はもう雪は降らないのかもと思っていましたが、今日2月10日になってようやく名古屋にも雪が降りました。正確には「降った」ではなく「舞った」とすべき程度のちらちら具合で、僕自身が外を歩いた時には全く雪には出会いませんでした。

　これまでの観測史上、名古屋のもっとも遅い初雪は１９０１年１月２１日だったそうで、なんと119年ぶりの記録更新だそうです。平年に比べても52日遅く、しかも明日以降はまた気温が上がる予報なので、今シーズンの名古屋の雪はこれが最初で最後ということになるかも知れません。

　ここまでの暖冬は60年近く生きてきて経験したことがないわけですが、ただ今回の初雪記録が119年ぶりということは、暖冬が必ずしも地球温暖化の影響とは限らないということでもあります。20世紀に入ったばかりの1901年も記録的な暖冬だったわけですから、異常気象を全て温暖化に結び付けることは無理がありそうです。

　とは言え、自分が子どもだった頃に比べたら確実に夏はより暑く、冬はずっと暖かくなっています。真夏に最高気温が35℃を超えるのはもう普通ですし、真冬に氷が張らないのもまた普通になりました。手袋もマフラーも必要ありません。コートすらなしでも外が歩けます。異常気象ではなく、普通の気象が変わってきています。何となく、もう手遅れかなぁ地球、という気がしないでもありません。