幹事クリタのコーカイ日誌2020

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1月18日 ● 共通一次試験1期生。

 今年で最後となるセンター試験が行われています。僕はセンター試験の前の共通一次試験の第1回(1979年)の受験生でした。もう40年以上も前の話です。共通一次試験ではマークシート方式による試験が導入されたのですが、僕はこのマークシートの試験になると点数が跳ね上がったので「マークシートの申し子」と呼ばれていました。なにせ普通の記述式なら東大の合否判定がC判定以下なのに、マークシート試験ならA判定になるのです。マークシートだけなら余裕で東大現役合格間違いなしでした。

 なぜマークシート方式だけ得意かと言えば、自ら掴んだ試験対策というか必勝法があったからです。なにせ誰もやったことがない初回ですから、今のようにマークシート試験への対策も知られていません。僕の受験勉強方法と言うのは、ひたすら模試を受けまくることで、高校2年の3月から3年の1月までの10か月間に24回もの校外模試を受けました。ほぼ隔週で河合塾か代ゼミか進研ゼミか駿台予備校の模試を受けていたのです。

 そもそも机にかじりついてコツコツと勉強するのが苦手だったし、経済的に予備校に通わせてもらえるほど豊かでもなかったので、それならば実戦だと、週末に校外模試を受けに行ってはその答え合わせを仲間とすることが勉強法でした。その実戦を繰り返す中で編み出したのがマークシート対策だったわけです。

 その内容と言えば、今なら誰でもわかっていることです。わかる問題から手を付けて、わからない問題は飛ばす、先に解答の選択肢を読んでおいてから問題文を読む、選択肢は迷わせるように作ってあるので読むだけでも解答は絞り込める、わからない問題でも選択肢を検証すればある程度の確率で正答はわかる、などなど、まだ当時はどこにも書かれていなかった必勝法をいくつも自分で見つけてはストックしていきました。模試で実戦を繰り返した賜物です。

 テニスで基礎練習は大切ですが、試合に勝ちたいなら実戦をたくさんこなさないと勝てるようにはなりません。駆け引きや予測やメンタルの鍛錬は実戦でしか身につかないからです。受験も同じで、基礎学力を向上させることはもちろん大切ですが、「試験慣れ」することも同じくらいに大事です。

 もっとも僕の場合は校外模試を受けるのが好きと言うか趣味になっている高校の仲間たちがいて、彼らと半分以上遊び気分で模試を受けまくることができたという幸運はありました。彼らがいなかったら単に辛いだけの受験生時代だったろうと思うと友人に恵まれたことに感謝しかありません。


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