幹事クリタのコーカイ日誌2019

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11月27日 ● 照ノ富士関取復帰。

 先日終わった九州場所は白鵬の優勝で幕を閉じましたが、休場力士ばかりで正直見どころが少ない場所でした。もう少し故障者を減らすような工夫をしないと、大相撲の魅力が損なわれるばかりです。

 そんな中、元大関の照ノ富士の来年初場所での再十両昇進が決まりました。これは快挙です。照ノ富士は2015年夏場所に大関昇進。若い大関の誕生に将来の横綱候補だと目されていました。ところが両膝を故障した上に内蔵疾患まで抱えてしまい大関陥落。昨年夏場所で十両からも落ちて関取の座を失いました。

 そこからさらに4場所連続で休場をして番付は一気に序二段まで急降下。これまで大関から陥落した力士は幕下に落ちたら引退してきたのですが、照ノ富士は幕下どころか序二段から再起を果たしたわけです。まだ若かったということもありますが、それにしてもその精神力は凄いと思います。

 今年の春場所序二段で7戦全勝、夏場所三段目で6勝1敗、名古屋場所幕下で6勝1敗、秋場所も6勝1敗。そしてこの九州場所で全勝優勝を達成し、見事に十両復帰を決めました。もちろん元大関ですから、その実力を100%どころか半分も出せればこれくらいは可能だろうとは思います。ただ一度は引退しようかとまで思い詰めた気持ちを再び立て直し、故障を抱えながら序二段や三段目の土俵に上がるのは相当きついものがあったはずです。よくぞ関取復帰を果たしたものです。

 2020年初場所、十両で照ノ富士がどれほどの相撲を見せてくれることか。さすがに十両ともなれば対戦相手も厳しくなってきます。15日間フルに土俵に上がるのも久々となると大変でしょう。それでも勝ち越して十両上位に上がってくるのを楽しみにしたいと思います。


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