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幹事クリタのコーカイ日誌2019

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10月28日 ● 札幌「五輪」の費用負担問題。

 IOCが突如としてマラソン・競歩の札幌開催を言い出してから混乱が続いています。「アスリート・ファースト」なら東京より札幌の方が「確率的」には確かにマシでしょう。ただ本当にその日に札幌の方が涼しいのかどうかはわかりません。札幌だって暑い日はかなり暑いです。それに8月は台風が来ます。その進路次第では最近では北海道でもかなり荒天になりますから油断はできません。

 さらに言えば札幌のインフラの問題もあります。会場やコースだけではなく、ホテルや交通、警備などの諸問題を東京と同等以上のレベルに持っていけるかどうかも「アスリート・ファースト」なら考えなければなりません。アスリートに不便や苦痛を強いるようでは札幌開催の意味が薄れてしまいます。それらを全てクリアできるなら、あくまでも確率の問題ではありますが、札幌の方が東京よりは安心ではあると思います。

 問題はいま揉めに揉めている費用負担問題です。あくまでも東京五輪だし東京に不備があるから札幌で代替開催する以上、東京都が負担しろという考え。いやいや、札幌で開催して札幌が利益を受けるのだから札幌で負担すべきという考え。それはIOCが言い出して押し付けてきたのだからIOCで負担しなさいよという考え。もはや都市を超えて国家のプロジェクトなのだから国に負担してほしいという考え。そしてIOCの提案を受けたのは組織委員会だから委員会が負担するんでしょ、という考え。

 どこもなぜ自分たちが負担を強いられなければならないんだと考えるのはわかります。とは言え、費用負担問題でいつまでも揉めていたら二進も三進もいきません。どこかが一手に費用を引き受けることなんて無理強いはできないでしょうから、ある程度の割合で分担して持つしかないでしょう。IOCもアメリカの放送局からたんまり貰っているんだから、無理を言った手前ちゃんと金も払えよと思います。


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