僕の実家に集まって孫娘のお食い初めをしました。と言っても、お食い初めのために実家に集まったわけではなく、お盆だから一族が実家に集まったので、ついでにお食い初めをしたのですが、まあどちらが先でも後でも結果は同じです。母と僕の家族、弟の家族、息子の家族で４世代11人。僕と弟が家を出てから35年ほど、ずっと盆と正月には実家に集まっていますが、ここまで人数が増えたのは初めてのことです。

　集合写真を撮っておけば良かったと後で思いました。もともと親戚が少ない上に、付き合いもさほど濃密でもない家柄で、僕が子供の頃も一族が集まるなんてことは葬式くらいしかありませんでした。僕が結婚して父母弟含めて５人となり、さらに子どもたちが２人増えて７人。しばらくは盆も正月も７人でした。弟がようやく結婚したらすぐに父が死んでしまったので人数は変わらず、15年前に弟に長女ができ、次女も生まれてようやく９人に。10年近くその状態が続き、一昨年息子が結婚して10人、そして今回孫が生まれてついに11人。「一族」ってこうして増えていくのかと目の当たりにした思いです。

　11人のうち男は僕と弟と息子の３人だけです。息子にこのまま男の子が生まれなければ「男系男子」は途絶えてしまいます。もっとも天皇家ではないので特に困ることはありませんが、墓は誰が世話をするんだ問題は将来的には生じるかも知れません。娘と姪２人が結婚すれば男が増えますが、果たして84歳の母が健在なうちに結婚することがあるかどうか。また結婚しても「一族」の集まりに参加してくれるかどうかもわかりません。

　僕は自分自身が親戚の集まりをそれほど得意としていないので、盆や正月に一族が集まるという風習もそれほど重要視はしていません。今回全員揃ったのも、孫娘が生まれたからそのお披露目を兼ねていたからこそです。しばらくは彼女が中心になるから集まりも良くなることでしょうが、それもいつまで続くことやら。だからこそ今回集合写真を撮っておけば良かったなと思いました。正月こそ忘れずに撮影しておきます。