幹事クリタのコーカイ日誌2019

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7月23日 ● 吉本は参院選よりも重要か。

 吉本興業の宮迫・田村亮の会見と、吉本興業の岡本社長の会見。見れば一目瞭然でどちらが嘘をついているのか、どちらが誤魔化そうとしているのかはわかります。世論は一気に芸人支持、会社批判に転じました。まあそれは良いでしょう。いろいろな問題点も炙り出されてきました。なにより芸能界と反社会的勢力との関係が相変わらず切れていないこと、テレビ局の忖度と「空気」を読むことで起きる不都合な事態、また芸能事務所と所属タレントの前時代的関係など、吉本興業に限らずジャニーズでもAKSでも他の事務所でも起きていることです。

 これらを問題として取り上げていくことは重要だと思います。なぜなら芸能界というところの特殊性から、こうしたことが見えやすくわかりやすく提示してくれていますが、実は日本の組織では多かれ少なかれ似たようなことが行われているからです。吉本的な会社はたくさんあるでしょう。中小企業、オーナー企業なら特に似たような事例は多いと思います。また企業に限らず日大アメフト部やレスリング協会、大相撲協会などプロアマ問わずスポーツ団体でも同様の問題点が噴出してきました。

 なので、吉本の問題を取り上げるなとは言いませんが、どうもテレビ局などのマスコミの取り上げ方が、そういう問題提起ということからずれて「どっちが悪い」という極端な2択になってきていることです。これはどっちが良いの悪いのということではありません。どちらも悪いのは明らかですが、かと言って社会的な犯罪かというとそこまで重大な事件でもありません。なぜそういうことが起きるのかという根本を見直すことが本質のはずなのに、面白がって吉本の社長を吊し上げようとしているだけに見えます。

 ちょうど会見が参院選と重なりましたが、テレビは明らかに参院選よりも吉本を追いかけていて、ワイドショーのみならずニュースでも長々と会見を繰り返し流していますが、そこまで時間を割くことだろうかと疑問に感じます。面白いから、視聴率が取れるからというだけで、国政選挙よりも芸能事務所内のトラブルを優先して取り上げるなど、国を挙げてバカなのかと思います。テレビがこれでは、そりゃ低投票率も仕方ありません。まあ政治もマスコミも劣化するのは国民が劣化しているからだと言うことかも知れませんが。


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