幹事クリタのコーカイ日誌2019

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6月22日 ● サービス改良計画のその後。

 サービスの改良計画をスタートしてすでに1年半以上が経ちました。一時期はもう年だし肩も衰える一方だからサービスが弱くても仕方ないと諦めていました。しかし、明らかに僕より体が小さいジュニアや、力の弱い女性でも速いサービスを打っているのを見て、まだ正しい体の使い方をすれば威力を上げることができるかも、と思い直したのが1年半ほど前のことです。

 順番にやってきました。まずその頃の自分のフォームを動画や連続写真で分析して、体の開きの早さ、打点の低さ、運動連鎖のロスなど、いくつもの問題点を抽出。その上でまずグリップを薄く握り、体の開きを抑えてしっかり回転をかけて打つようにするところから始めました。

 さらに山本麻友美プロにアドバイスを受けて、右肘を下げずに肩と肘を90℃に保つこと、次に余計なラケットの動きをやめてシンプルに打ちにいくこと、そして右足を引き寄せて両足でしっかりジャンプすることなどを順番に取り入れて改良してきました。こうしたことを一気に変えようと思うと、動きのチェックが複雑になってしまって混乱するため、ひとつずつ体に覚えさせてから次の改良点を取り入れるようにしたからです。

 こうして1年半かけて改良してきたサービスは、まだ志半ばではありますが、それなりに効果が上がってきているのは実感できています。大会に出ても仲間内でテニスをしていても、サービスで取れるポイントがかなり増えました。ファーストサービスの確率がかなり上がったこと、より回転がかかって速く低く滑るようになったこと、そしてセカンドサービスも少しですが威力が増したことなどが要因だと思います。

 テニスの技術の中でサービスだけが「クローズドスキル」、すなわち対戦相手からの外的要因に左右されない技術。だからこそ、練習をしっかりすればそれだけ技術は上達し成果が上がりやすいのです。ただ、サービスを打つこと自体はクローズドスキルですが、リターンする相手がいて、その相手次第でどういうサービスを打つか考えて変えていくことが必要だという意味では完全なクローズドスキルだとも言えません。

 そのためには球種、コース、スピードなどを相手や状況によって打ち分けていくことが大切で、野球のピッチャーの組み立てと似た技術も必要となります。サービス改良計画の奥は深く、まだまだやることがたくさんあります。


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