幹事クリタのコーカイ日誌2019

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5月17日 ● 誰が乗るのかスープラ。

 トヨタが17年ぶりにスープラを復活させました。スタイリングもスペックも見るからにスポーツカー。我々世代が若い頃に憧れていたようなタイプのクルマです。こういうカッコいいクルマに乗って女の子を誘って海にドライブに行くのが青春時代の夢でした。実際、僕は大学を卒業したら、それまでのサニーからスープラの前身であるセリカXX(初代)に買い替えました。これでもうモテモテだと確信してやまなかったものです。

 あれから36年。今や女の子にモテるクルマなんてありません。バブル世代のお姉さん方と話すと、相変わらず男の価値はクルマで決まるみたいなことを言いますが、それはあくまでもアラフィフ限定の話であって、アラフォー以下は実用的なミニバンかSUVの方が好きなようです。スープラよりもアルファードです。そして20代になると、そもそもクルマに興味がありません。大事なのは車内が広くて燃費が良くて運転しやすいことなのです。速いとかカッコいいとかモテそうとかでクルマは選ばれなくなってしまいました。

 こんな時代にスープラを出すトヨタの男気というか、酔狂というか、よくまあスポーツカーを発売したものだと感心します。なにせスポーツカーどころかセダンでさえも売れない時代です。どちらも輸入車ならまだ需要がありますが、国産車で売れるのは軽かミニバン、SUVだけ。僕もずっと輸入車セダンですし、セカンドカーはコンパクトなミニバンでした。もしサードカーを買うとしてもスポーツカーではなく経済的で気軽な下駄替わりの軽だったかも知れません。

 もしいまお金が余っていて、いろいろなことに余裕があるのなら、スポーツカーに乗るとしても新車よりも敢えて旧車を選びます。この時代にこの年齢になって高速道路を違法なハイスピードで飛ばしたり、峠のカーブを攻めたりなんてしたくありません。それよりも若者の頃に憧れた古いスポーツカーをのんびりと走らせてみたいです。できたらカセットテープに70年代、80年代のヒット曲を詰め込んで流しながら。


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