幹事クリタのコーカイ日誌2019

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5月15日 ● AKB48はいつ終わったのか?

 連日真面目な時事問題について書いてしまって、らしくなかったので、ペースを引き戻すために今日はAKB48の話でも。もうすっかり「オワコン」化したAKB48。最近は新曲もなかなか出なくなりました。もう5月も半ばだというのに夏曲も発表されないままなのです。全盛期なら2月に春曲(ex「桜の木になろう」)、5月に夏曲(ex「ポニーテールとシュシュ」)、8月総選挙曲(ex「フライングゲット」)、10月秋曲(ex「Beginner」)、さらに12月にじゃんけん曲(ex「上からマリコ」)と出していました。

 ところが今年はまだ3月に指原の卒業ソングとなる「ジワるDAYS」を出したのみ。まあ昨年も3月、5月、9月、11月という年4曲ペースでしたからそれと同じと言えば同じですが、NGT48の事件もあってより一層動きが鈍いように感じます。そもそも総選挙も中止が決定していますし、指原も卒業してしまったし、NGT48の一件がなくても動きは鈍くなる一方だったことでしょう。

 指原の卒業で完全に息の根を止められた感のあるAKB48グループですが、そもそもの「終わりの始まり」は2012年の前田敦子の卒業でした。秋元康はモーニング娘。の卒業というシステムはグループを弱体化するので失敗だったとかつては語っていたのに、結局同じ轍を踏むことになってしまったのです。「センター」前田の卒業をきっかけにして、2013年に篠田麻里子、板野友美と立て続けに「神7」が卒業、2014年の「エース」大島優子、2015年の「リーダー」高橋みなみの卒業で「もうAKBじゃない」「知らない子ばかり」と言われるようになりました。

 さらに2017年に小嶋陽菜と渡辺麻友が卒業したことで神7は全員いなくなり、ここにエンドマークの文字が登場。2018年からはエンディングテーマとタイトルクレジットが流れているような状況でした。そして2016年頃から入れ替わるように乃木坂46の人気が急浮上。2015年に誕生した欅坂46の人気も後押しとなり、48グループと46グループが逆転したのが2016年〜2017年のことでした。CM女王の座もすっかり乃木坂に奪われてしまいました。

 「終わりの始まり」は2012年、「ほぼ終わった」のが2015年、「すっかり終わった」2017年。そして指原が卒業し総選挙が中止になった今年が「完全に終わった」ということでしょう。考えてみれば7年間も終わりに向かって活動を続けていたわけで、それはそれで長く閉店セールを続けられたものだと感心するばかりです。その間に「恋するフォーチュンクッキー」や「365日の紙飛行機」といった国民的ヒットソングも生んだのですから立派なものです。

 今後も形の上では48グループとして存続していくのでしょうが、すでにその役割は終わっています。むしろ卒業生たちの同窓会ユニットの方が需要がありそうな気がします。事務所もそれぞれ違うと言ってもほぼ太田プロ(前田、大島、指原ら)と尾木プロ(高橋、小嶋、渡辺ら)ですから、うまくやればそっちの方が商売になるんじゃないでしょうか。


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