「グレーヘアの時代」なんだそうです。白くなった髪をそのままにして染めていない芸能人が増えてきているそうで、近藤サトが一番その最先端になっているようです。美と若さを売り物にしてきた女子アナが、白髪をそのままにしているというのはなかなか勇気のいる決断だったことでしょう。男性の場合は昔から「ロマンスグレー」と呼ばれて渋い年配の俳優に多くいたのですが、女性では老け役をやるような女優くらいなものでした。

　そもそも若さを絶対視する日本人の価値観自体がどうかと思うのですが、白髪なんて年齢相応に増えていくのは当然で、それを無理に黒くして若さを演出する必要がそこまであるのかとは思っていました。だから近藤サトのような人が出てきたことは多様化の時代にふさわしいことですし、今後もそういう風に自由に考えて振舞える人が増えたら良いなぁと思っています。

　それに白髪を染めることは当たり前で、薄毛の人がかつらを被るのは犯罪のように非難するというのはダブルスタンダードです。どちらも誤魔化していることには違いないのですから、一貫して非難するならわかりますが、自分は白髪を染めておきながら他人のかつらをとやかく言う資格はないでしょう。かつらを被ろうが植毛や増毛をしようが個人の自由なんだからほっといてやれよと思います。

　僕自身はかなり前からすっかり白髪が増えてきてかなりグレーになっていますし、髪も徐々に薄くなってきています。父も祖父もハゲていたことを考えると、還暦手前でこの状態ならむしろ薄毛に関しては進行が遅い方でしょう。グレーヘアの時代だというのなら、個人的には受けが良くなるので歓迎ですが、まあ髪なんてなるようにしかならないので、髪をどうこうする時間があったらテニスのサービスをどうこうしたいと切に思っています。