幹事クリタのコーカイ日誌2019

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4月30日 ● 改元の空騒ぎ。

 平成最後の日ということで朝からテレビが大騒ぎしています。どこの局も一日中ずっと「平成最後の」なんたらかんたらと言っていますが、そもそも平成になってから時代を平成で区切って考えてきた覚えがありません。ほとんど1990年代、2000年代というように西暦で考えていました。

 東日本震災は2011年、愛・地球博は2005年、アメリカ同時多発テロは2001年、Jリーグの誕生は1993年。これを平成でと言われても頭の中でいったん換算しないと言えません。平成元年から平成31年は1989年から2019年。そこから計算しているようでは平成を振り返っても「えーと、あの事件は平成何年だっけ?」となるのですからピンとくるわけがありません。

 もちろん「いや、私はすべて平成で覚えているし日頃から意識している」という人もいるかも知れませんが、まあ少数派でしょう。多数派だからエライわけでもないし少数派を排除していいわけではありませんが、これまでメディアは西暦で時代を区切ってもろもろの企画を立てていたくせに、急に手の平を返したように平成を持ち上げるような扱いは、平成に対しても何だか失礼なのではないかと感じてしまいます。

 まあこれもメディアの「改元でひと儲け」という商売なのですから仕方ないこととは言え、どうせ令和になってしばらくしたらまた元号のことなんて忘れちゃうし、そもそも今年の暮れには2010年代を振り返ったり2020年代への展望を語ったりすることでしょう。だから目くじら立てて批判するつもりもないのですが、昭和から平成の自粛ムードも異様だったし、平成から令和のこの空騒ぎも異様だということだけはメモとして書き残しておこうと思います。


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