幹事クリタのコーカイ日誌2019

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3月29日 ● ショーケン死す。

 ショーケンこと萩原健一が亡くなりました。まだ68歳。「逝く」というよりも「死す」という表現を使いたいほど、その人生は激しくて危うくてハチャメチャでカッコイイものでした。もう今の時代では芸能界ですら生き残れないようなタイプの危険人物でしたが、だからこそ憧れられるカリスマでもありました。

 ショーケンは4度の逮捕歴と4度の結婚歴がありますが、それをもって憧れているわけではありません。またテンプターズ時代や、大人になってしまってからのショーケンについては、僕はそこまで評価はしていません。もちろん30代以降もオーラのある俳優であり歌手でしたが、やはりショーケンの代表作と言えば『太陽にほえろ!』『傷だらけの天使』『前略おふくろ様』の日テレドラマ3本です。

 これらは全て1970年代前半から半ばの数年間、ショーケンが20代前半のキレキレの若い頃の作品で、その演技は他の若手俳優陣を圧倒していました。当時映画で共演した三国連太郎がショーケンを高く評価していたそうですが、ショーケンの型破りなキャラクターや存在感があってこその、それに続いた松田優作のブレイクだったんじゃないかと僕は思います。それほど衝撃的な新しさを感じさせる役者でした。

 それにしても新井浩文とピエール瀧を徹底的に叩きその作品を排除しながら、内田裕也と萩原健一をカリスマとして持て囃す今のマスコミのあり方はダブルスタンダードの極みです。少なくとも作品に罪はないという原則くらいはきちんと共通ルールにしたらどうでしょうか。


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