幹事クリタのコーカイ日誌2019

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3月25日 ● NGT運営がバカ過ぎる。

 NGT48の山口真帆の暴行事件。先日第三者委員会の報告書を運営会社のAKSが発表しましたが、それはもう酷い会見でした。詳細はネット上にいくらでも載っていますからそれを読んでいただければ良いのですが、簡単にまとめるとNGTのメンバー12人がファンと不適切な関係(「つながり」)を持っていて、そのメンバーの誰かが山口を襲うように唆したにも関わらず、その12人のメンバーは不問にして、うやむやなまま幕引きを図ろうとしているということです。

 会見中に山口が怒りのコメントをツイッターに投稿して会見は一気に大炎上。彼女は暴行事件の被害者でしかも事件がなぜ起こったのかも理解しているにも関わらず、グループを守るために公にせず犯人たちも不起訴処分にすることで同意し、ファンの前で謝罪までさせられ、その代わりに不適切な関係を持っているメンバーの処分を要望したのに、運営側は山口との約束を守らずに逆に山口が変だということにしてグループの存続と自分たちの保身を図ったという顛末が露わになってしまいました。

 もはやここまでくると池井戸潤原作小説のドラマのような勧善懲悪劇です。巨悪vs正義のヒロイン。か弱くて若い女性がひとりで巨大組織に立ち向かうという図式になってしまったので、ネットだけではなくワイドショーや週刊誌まで飛びつくようなスキャンダルに成長しました。ラスボスは秋元康ということになりますから、こうなるとAKB48グループ全体にまで影響は及びます。全てはAKSの稚拙な対応のせいです。

 本来なら初動できっちりと厳正な処分を「つながり」メンバーに対してすべきでした。火消しは初期段階が全てです。以前のAKB48はそうやって厳し過ぎるほどの処分をしてむしろ批判を浴びてきたのに、徐々に甘く甘くなっていき、ついにはスキャンダルをスルーするようになった結果が、今回の事件の背景にあると思います。人気があれば何をしたって見過ごしてくれるとメンバーに思わせてしまいました。

 そしてAKSがこうまでして「つながり」がある不良メンバーと、やっかいな一部のファンを庇おうとするのは、単にグループを守るためではなく、自分たちにも何か公にしたくない後ろめたいことがあるから事件をうやむやにしたいんだろうなと憶測されてしまっても仕方ありません。

 ここまで事件がスキャンダラスになってしまった以上、収束できる手段は限られてきます。もっともすっきりするのはNGT48の解散。それを避けたいなら12人のメンバーの解雇とNGT48の事務所移籍でしょう。国内48グループの中でSKE48、NMB48、STU48はAKS所属ではありません。もっともブランド価値が著しく毀損してしまったNGT48を今さら引き受ける事務所があるかどうかはわかりませんが。


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