幹事クリタのコーカイ日誌2019

[ 前日翌日最新今月 ]

3月19日 ● ピエール瀧の代役。

 麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたピエール瀧が演じていたNHK大河ドラマ『いだてん』の足袋屋の店主の代役に、三宅弘城が決まったそうです。なかなかナイスなキャスティングです。代役を立てるという報道があった時にいったい誰になるのか僕なりに想像をしていました。年齢的には50歳前後で二枚目というよりは性格俳優で、できたらクドカンに縁があって、しかも売れっ子過ぎずスケジュールが詰まっていない人。

 まず思い浮かんだのが古田新太ですが、超売れっ子で忙しいので代役は受けそうにありません。尾美としのりも有力候補でしたが、もう少し強面の方があの役には合いそう。山口智充も似合いそうですが、最近全国区の仕事が減っているのは何か理由があるのでしょうか。橋本じゅんや皆川猿時もありだと思いますが、三宅弘城と聞いて、なるほどそれならピッタリだと思いました。何よりいま上げた面々はどれも癖が強すぎてピエール瀧とのギャップが大きく代役には不向きです。三宅ならそこまで癖がないので演じられる役柄の幅が広く、そういう点でも代役にはぴったりです。

 三宅はクドカンのバンド「グループ魂」でドラムも叩いていますからクドカンの仲間ではありますが、これまで出演してきた作品も幅広く、クドカンドラマばかりという印象でもありません。朝ドラで知名度が上がりましたが、それも「あまちゃん」ではなく「あさが来た」でした。コミカルな役もシリアスな役も、ボケもツッコミもできます。どんな役でもこなせる芸域の広さと個性の薄さが俳優としての強みだと思います。

 唯一ピエール瀧の代役として辛いなと思うのは身長の低さでしょうか。179cmと大柄なピエール瀧に比べて三宅は165cmと小柄です。主役の中村勘九郎が174cmなので、これまで見上げていた足袋屋の主人を見下ろすことになるのが違和感を生じなければ良いですが、まあそこは演出でうまくカバーしてもらうしかないでしょう。視聴率が低迷している「いだてん」ですが、ドラマの質は決して低迷しているわけではありません。期待したいと思います。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」